interviews: January 2014アーカイブ

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PREFAB SPROUT


今もAtariを使ってるんだよ

30年間ずっと(笑)


時代に左右されないエヴァーグリーンなポップ・ミュージック。最上級の褒め言葉としてよく使われるフレーズだが、それはこの10年代なかばに完成した、プリファブ・スプラウトのニュー・アルバムにこそふさわしい。


20世紀という「ディケイド×10」をとおして、資本主義とわかちがたく結びついてきたポップ・ミュージック。「100年たった関係」といえば、普通の夫婦関係よりよっぽど長い。そんな腐れ縁(?)が簡単に解消できるはずもない(笑)。しかし、インターネット/パーソナル・コンピューターという「鬼子」をとおして、それらのあいだに、今「新しい関係」が生まれようとしている。ぼくは、本気でそう思っている。


写真を見ると、すでに何千年も生きた魔法使いのジジイに見えるプリファブ・スプラウトことパディ・マクアルーンは、まだ50歳そこそこ。筆者と数歳しか違わない...(ひええ)。ポスト・パンクの時代から刻まれた年輪のみならず、まだまだ若い活きた大樹の香り漂うニュー・アルバム。もし筆者がキャッチ・コピーつけるとしたら...アタリ・シシュンキ・ライオット? 一体どんなふうに作られていったのだろう? 完成の秘密に迫るべく決行された、「公式インタヴュー(それゆえ紙媒体でもネット媒体でも無断引用ご自由に:笑)」フル・ヴァージョンを、どうぞ!


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photo by Kevin Westenberg

メイ・イー

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MAY.E


言葉で損なわれる雰囲気って

あると思うんですよ


去年11月、may.e(メイ・イー)のセカンド・アルバム『私生活』を手に入れた。アコースティック・ギターによる素朴で心地よいメロディー、語感の良い言葉で紡がれた歌詞、そしてほんの少しトリッピーなサウンドスケープ。これらが交わる『私生活』に、筆者はすっかり魅せられてしまった。


may.eについて簡単に説明しておくと、現在22歳の彼女は、愛知県出身のシンガーソングライター。去年5月にファースト・アルバム『Mattiola』をリリースし、インディー・ミュージック・シーンで注目を集めた。レヴューでも書いたが、『Mattiola』はビーチ・ハウスを想起させるドリーミーなアシッド・フォークになっている。こちらも必聴レベルの作品なので、ぜひ聴いてみてほしい。


インタヴューは渋谷の宇田川にある飲食店でおこなったのだが、実を言うと当日、筆者は前日に開催されたマッド・プロフェッサーのオールナイト公演で体を揺らし、そのあとシャワーを浴びてからインタヴュー場所に向かったので、一睡もしていなかった。しかも注文した小倉カフェオレ(カフェオレにあんこと生クリームが乗っている)の予想以上の甘さにやられ、睡魔に牙を剥かれてしまった。それこそ、『私生活』収録の「おちた生活」に登場する一節、《このまま無力でありたい》という状態。


それでも、22歳とは思えない大人びた横顔が印象的な彼女は、丁寧に回答してくれた。


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