feature

retweet

FRF17_A_main.jpg

Introduction


忘れもしない1997年3月にこのクッキーシーンは始まった。そして、その数ヶ月後、同じ年の夏にフジロック・フェスティヴァル第1弾が開催された。


ぼく自身は上記の事情で超どたばた(なにせ自費で「雑誌」をスタートさせた直後)だったため行けなかったが、創刊号で告知したスタッフ募集に応えてくれた初代相棒=副編集長、畠山実くん(現アンド・レコーズ)は、とにかく好奇心旺盛だったのだろう「ぼくは行きますよ!」。


超うらやましかった。土産話を楽しみにしていたところ...、いや、なんとなく想像つきますよね、台風直撃でやばかった、大変だったということをそのあと数年間延々と聞かされた。ただ今となっては、それも貴重どころか伝説的体験だったとさえいえる。この20年のあいだに、フジロックが日本などという枠を軽く飛びこえて、世界を代表するサマー・フェスティヴァルのひとつになったから。


1998年には、前年の経験を踏まえて、台風の影響が少ないと思われる場所に変更された。それは即座に納得のいくことだったのだが、驚くべきことに、1999年にはまた会場を変えた。それ以降ずっと、毎年同じ場所で開催されている。季節はずれの苗場スキー場という、ちょっと考えると不便極まりない山のなかで。


逆説的な話になってしまうが、それもフジロックがここまでつづいた理由のひとつではないか。なにより重要なのは、ロックやポップ・ミュージックのファンなら誰もが膝を叩くようなラインアップが毎年揃っていることだが、それを喜ぶ「ロックやポップ・ミュージックの(ディープな)ファン」は、どちらかといえば都市型もしくは郊外型の生活を送っていることが多い。


そんなぼくらにとって、苗場の現会場は、かなり異世界に近い。だからある程度の苦労は強いられるにしても、それゆえ単に与えられるだけのショッピング・モール/近代的テーマ・パーク型の楽しさとはまったく違う。田舎/D.I.Y.的ノリの生活様式と、元来都市型もしくは郊外型エンターテインメントであるロックやポップ・ミュージックが混ざりあい、実に不思議な空間が生まれるのだ。


90年代初頭からクッキーシーンを始めるまでのぼくはイギリスに入りびたっていた。年の1/3くらいそこにいたこともあったくらい。なにが魅力だったかといえば、まず現地のミュージシャンやレーベルやってるひとと普通に会えること、小さな会場でやるライヴの値段がとても安いこと、そして毎年おこなわれる伝統あるサマー・フェスティヴァルのラインアップがいつも最高なこと。


それから20年以上、少なくとも上記みっつめは、日本もようやくイギリスに追いついた。もちろん、そんな動きの中核にあるのがフジロックであることは、1997年から現在まで変わっていない。今年はとりわけ素晴らしい、ってなわけで(「媒体」として)同い歳クッキーシーンのぼくらは、第21回めの会場で、お互いの20周年を祝いたいと思う。


そして以下は、クッキーシーン的に、とくに注目の12出演者をピックアップしたもの。執筆を担当した編集者がこれらを確実に観れるかは、わかりませんが(笑)。

(伊藤英嗣:以下:

7月28日(金)


GORILLAZ

FRF17_A1_GORILLAZ_120.jpg

初日のグリーン・ステージのヘッドライナーを飾るのはゴリラズ! 7年ぶりの最新作で描かれている〝トランプ政権の誕生〟を軸としたダークだけれどポップでタフな世界観がどう再現されるのか? 〝バーチャル・バンド〟として出発したゴリラズが、図らずも現実とリンクしてしまう今こそ、そのサウンドとヴィジュアルに注目しよう。(犬飼一郎:以下:犬)


QUEENS OF THE STONE AGE

FRF17_A2_QOTSA_120.jpg

ファック・テロリズム! アリアナ・グランデのマンチェスター公演での事件も記憶に新しいが、近年、音楽を標的とした最初のテロは15年11月、パリでのイーグルス・オブ・デス・メタルのライヴだった。そのメンバーでもあるジョシュ・オム率いるクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジがホワイト・ステージに立つ。暴力に屈することのない最強のロックンロールを。(犬)


THE XX

FRF17_A3_The_XX_120.jpg

ダブステップをベースとした緻密でクールなサウンド。〝X〟を象徴的にレイアウトしたミニマムなアートワーク。ロミーとオリヴァー、そしてジェイミーが貫いてきた姿勢は最新作『I See You』でも揺らぐことはなかった。そして何よりも感動的だったのは(いい意味で)ポップになったこと。開かれた世界へと向かうエックスエックスを体感する絶好の機会だ。(犬)


7月29日(土)


CORNELIUS

FRF17_A4_Cornelius_120.jpg

メロウな波が、緑のフィールドを包みこむ? 昨年のアメリカ・ツアーでライヴの手応えも得たコーネリアスこと小山田圭吾が、そのあと久々のオリジナル・ニュー・アルバム・リリース、そして秋以降のジャパン・ツアーという体勢に入ったのは「流れ」としても実に美しいといえるだろう。新作の内容からも明らかなとおり、一皮剥けた彼を、大自然のなかで目撃せよ。)photo by Sukita


THE AVALANCHES

FRF17_A5_The_Avalanches_120.jpg

昨年のフジロックで残念だったのはアヴァランチーズのキャンセル。16年ぶりのセカンド・アルバム『Wildflower』が期待をはるかに上回る完成度だったからなおさら...。でも、そのリヴェンジを果たすときは意外に早くやって来た! 〝膨大な数のサンプリング・ソース〟ばかりが話題になる彼らだけど、そのライヴこそが未知数。必見!(犬)


LCD SOUNDSYSTEM

FRF17_A6_LCD_120.jpg

断言しよう、今年のラインアップでぼくが最も期待しているのは、彼(ら)のギグだ。かつて体験したLCDのそれは、個人的フジロック・ベスト・アクト・トップ5に確実に入る(第1位は2001年のニュー・オーダー、第2位以降はなかなか決められないよ、順位なんてやつはさ:笑)。インターネット映像をとおして昨年チラ見したアメリカのフェスにおけるショウも、今年の春リリースされた新曲2トラックも素晴らしすぎ。ニュー・アルバムを待つまでもなく、すでに期待で倒れそう。



小沢健二

FRF17_A7_Ozawa_Kenji_120.jpg

近年のゆるやかなライヴ活動、今年2月のニュー・シングル「流動体について」のリリースに続く本格的な音楽活動の再開が期待される中でのフジロック初登場は、オザケンの〝今とこれから〟を知るうえでも重要なステージになるはず。2017年に元フリッパーズ・ギターのふたりが同日に出演し、共に最新の音楽を届けてくれるなんて、やっぱり最高!(犬)photo copyright by Hihumiyo.net


TEMPLES

FRF17_A8_Temples_120.jpg

2014年に続いて2回目のフジロック出演となるテンプルズ。3月にリリースされたセカンド・アルバム『Volcano』を引っさげて、レッド・マーキーのヘッドライナーとして堂々の帰還だ。サイケデリックな浮遊感はそのままに、よりポップさを増した今の彼らにとって最高の舞台が整った。グルーヴが渦巻く極彩色の"別世界"へ飛びこもう!(犬)


THE LEMON TWIGS

FRF17_A9_Lemon Twigs_120.jpg

いわゆるインディー・ポップの枠に括られそうなサウンド傾向で、それは別に問題ないのだが、思うに彼らの音楽性はそれを大きくはみだしている。たとえば昨年の最新アルバム『Do Hollywood』1曲めの変則リズムとか、ねじれぶりがすごい。そんな部分も含み、幾分ザ・ビーチ・ボーイズっぽいけれど、ぼくとしては「それを超えている」とさえ言ってしまいたくなる。)photo by Autumn De Wilde


7月30日(日)


THE STRYPES

FRF17_A10_THE_STRYPES_120.jpg

ロックンロール! ニュー・ウェイヴ! この叫びに呼応するひと、必見! グレイトだったニュー・アルバムを聴いてもわかるとおり、彼らは今のところ(極初期、サード・アルバム以前のU2がそうだったように)「スタジアム向け」というよりは、リスナーとのインターアクションでさらなるパワーを発揮するバンドだと思う。レッド・マーキーの「大トリ」、盛りあげたいね!


SLOWDIVE

FRF17_A11_Slowdive_120.jpg

過去、ライヴを観たいアーティストは大抵観てきたぼくだが、どういうわけかスロウダイヴのそれは、まだ一度も体験できてないんだよな...。いわゆるシューゲイザーに分類されるアーティストとしては、その無限度の高さがトップ・クラスに位置する音楽性だけに、是非ともライヴで味わいたいと思っていた。新作、最高傑作とぼくは感じている。グッドなタイミングだ。


THUNDERCAT

FRF17_A12_Thundercat_120.jpg

今回ピックアップしたなかで唯一主要3ステージ(グリーン、ホワイト、レッド)以外の登場アーティスト。最終日フィールド・オヴ・ヘヴンの「大トリ」。なるほど! スーパー・メロウ・ポップでありながら狂ってる、いや酔っぱらってる(確実に今年のトップ20に入るだろう最新作のタイトル『Drunk』ですし:笑)彼の音楽は、ぼくらをきっと天国に導いてくれるはず。こんなところも、フジロックの粋な部分だよ、まったくさ!



FUJI ROCK FESTIVAL '17

7/28(金)29(土)30(日)

新潟県 湯沢町 苗場スキー場

http://www.fujirockfestival.com


retweet

Various Artists - Ask The Sky.jpg

This is a stopgap update before we make a new paper book.


いよいよ「紙の本」を、まずは1冊、本気で久々に作ります。それまでクッキーシーンは更新お休みです。


その後レヴューの更新を(以前より緩いペースで)復活させ、それからこのコーナー含むほかの記事も更新する予定です。このあと少なくとも1、2ヶ月は更新できないと思うので、その前にちょっと「お遊び度」高めの更新を(笑)。


80年代前半、商業誌(最初は『フールズ・メイト』)に書きはじめる以前からバンド活動をやっていた伊藤英嗣が、唯一メジャーの資金で93年に録音した音源2曲。


83年に大学サークル内で背徳者というバンドに加入したぼくは、同年から自分のバンドも始めました。90年代なかばまでメンバーは超流動的、ベーシストが最初から最後まで一緒だった以外「常に変わってる」ような状態でした。名前も何度か変えました。この2曲を録音したときはセヴン・ストーリーズという名前にしてましたが、ドラムを叩いてくれたのは当時ルーフのメンバーだったひと、ギタリストは高校の同級生。前者はルーフで忙しかったし、後者は録音直後のリハを無断欠席して音信不通になってしまったから、このメンバーではたしか一度もライヴをやってない(笑)。


1曲めは、80年代なかばに書いて、仮題のまま放置してたもの。曲調がちょっと80年代っぽすぎると思ったので、タイトルをピンク・フロイドへのオマージュにしつつ『Rubber Soul』期のビートルズっぽいハミング・コーラスをスタジオ即興で入れてみた。


2曲めは、当時最も「時代遅れ」っぽい存在と目されていた(でも、ずっと大好きだった)トーキング・ヘッズと、70年代後半のニュー・ヨーク・シーンを意識しつつ、録音直前に書いた曲。


これらは、エドウィン・コリンズとザ・ポウジーズとレッド・クロスが参加してくれることになっていたオムニバス『Ask The Sky』収録曲。でもって録音時点、後者を書いた時点で、タイトルは決まっていました。R.E.M.〝Fall On Me〟の一節からとったフレーズです。アルバム・アートワークは「酸性雨をもたらすレーガン政権へのプロテスト」と評されたその曲の、ミュージック・ヴィデオへのオマージュ。そして、そのヴィデオ、酸性雨どころか核戦争後の風景みたいだとずっと思ってました。だから、この2曲め〝Terminal Greenfield〟の歌詞は、核戦争を奇跡的に生きのびたカップルを想定したものになってます。


それが微妙にこそばゆい、恥ずかしいと思ってたんですが、なんか、2017年のトランプ時代、ポスト・トゥルース(笑)時代に合ってる気もして、発表する気になりました。


よろしければ、是非!





Summer '86


When the night, it's coming around

Your eyes cannot see the shade

Though I know you're deadly afraid

Will you stay or get out?


Around the corner I just picked you up

Destination's never told

I don't remember why I stopped my car

And what's the way we've been driven through


* You could find me on the lonely street

  Far away from home

  Now you never know even how I feel

  Though you sit there by my side


You said lights are coming down

That shining on us everyone

But when I look around all the ground

All I see is darkened land


I could drive you to any place

Where you always long to go

But there we forget everything

That we have done before


* (Chorus)


written in 1986



Terminal Greenfield


I've never dreamed of these things

Bright fields with strange distant shade of means


How I was deceived by that

What I had was broken down into pieces


Blue sky and horizon that hold us here

From past till the end of the time


I see the glass steeple so high

Far away, we don't need it anyway


Oh, it is the vision of desperate souls

Like the ancient wall in the land of the fools


* You said, I don't have to go

  Back to anyplace where

  The rain never stops


  And I swear

  I'll never leave you alone

  In this terminal greenfield


I saw a bird in the grass

Fly away into the wide open sky


I always dance to the song

It was sung in many different keys


Blue sky and horizon that hold us here

From past till the end of the time


* (Chorus)


written in 1993



words & music by Hidetsugu Ito

copy rights controlled by Hidetsugu Ito and EMI Music



2017年5月2日6時25分(HI)

retweet

2012年から絶賛放送中TVCS、時代を超えてグレイトな曲を常にお届けしています。


さて、本来ならこの3月に第67弾となるプログラムを更新予定でしたが、5~7月ごろまで、ちょっとお休みさせていただきます。上記タームのあいだに復活できるよう、もろもろがんばります。よろしくお願いします!


2017年3月30日5時36分(HI)

retweet

2012年から絶賛放送中テレヴィジョン・クッキーシーン、時代を超えてグレイトな曲を常にお届けしています。第66弾のテーマは「New Releases」。




上記リンクからご視聴いただく場合、画面左上隅のマーク部分あたりをクリック →「リスト一覧」がポップアップ → その最上部あたりをクリック、という手順でもご覧いただけると思います。


また、ユーチューブ内でTELEVISION COOKIE SCENEチャンネルをフォローしていただければ、ユーチューブ・ダイレクトでお届けするようになった2015年3月(TVCS#57)以降のアーカイヴも観やすくなるかと。まあ、ユーチューブ自体から削除されてしまったヴィデオは、当然消えますが。


選曲者がクッキーシーンのツイッター・アカウント https://twitter.com/COOKIE_SCENE からおこなう各曲の簡易解説も、1週間くらいのうちに。


なお、次回第67弾は、2017年3月(前半か後半、いつかは謎)更新予定です。


よろしければ、是非!


2017年2月10日23時25分(HI)

retweet

2012年から絶賛放送中テレヴィジョン・クッキーシーン、時代を超えてグレイトな曲を常にお届けしています。第65弾のテーマは「クッキーシーン20周年:その1」。


1997年3月に創刊されたクッキーシーン、20歳のアニヴァーサリー・イヤーってことで今年はこれ、20周年記念特集が多くなると思います。たぶん、少なくとも「その5」くらいまではいくんじゃないかな?


とりあえず「その1」は「曲名に years が入ってる曲」を集めようと思ったんですが、選んでるうちになんとなくつまらなくなってきたので、基本的にそんな感じのコンセプトは残しつつ、この20年間のぼく(編集長伊藤)の気持ちとシンクロするような流れで選曲してみました。基本シリアスながら、途中、ちょっと笑える感じも、もりこみつつ。






上記リンクからご視聴いただく場合、画面左上隅のマーク部分あたりをクリック →「リスト一覧」がポップアップ → その最上部あたりをクリック、という手順でもご覧いただけると思います。


また、ユーチューブ内でTELEVISION COOKIE SCENEチャンネルをフォローしていただければ、ユーチューブ・ダイレクトでお届けするようになった2015年3月(TVCS#57)以降のアーカイヴも観やすくなるかと。まあ、ユーチューブ自体から削除されてしまったヴィデオは、当然消えますが。


選曲者がクッキーシーンのツイッター・アカウント https://twitter.com/COOKIE_SCENE からおこなう各曲の簡易解説も、数日中には。


なお、次回第66弾は、2017年2月(前半か後半、いつかは謎)更新予定です。


よろしければ、是非!


2017年1月26日14時55分(HI)

retweet


16-01_Frank.jpg
16-02_Blood.jpeg
16-03_Justice.jpeg16-04_Chance.jpeg16-05_Primal.jpeg





01. Frank Ocean『Blonde』

02. Blood Orange『Freetown Sound』

03. Justice『Woman』

04. Chance The Rapper『Coloring Book』

05. Primal Scream『Chaosmosis』


16-06_Avalanches.jpeg16-07_Roses.jpeg16-08_Rostam.jpeg16-09_Bowie.jpeg16-10_Teenage.jpeg






06. The Avalanches『Wildflower』

07. The Stone Roses〝Beautiful Thing〟Single

08. Hamilton Leithauser + Rostam『I Had A Dream That You Were Mine』

09. David Bowie『★』

10. Teenage Fanclub『Here』


16-11_Tim.jpeg16-12_Coral.jpeg16-13_Drake.jpeg 16-14_Conor.jpg16-15_Pop.jpeg






11. Tim Burgess & Peter Gordon『Same Language, Different Worlds』

12. The Coral『Distance Inbetween』

13. Drake『Views』

14. Conor Oberst『Ruminations』

15. Pop Etc『Souvenir』


16-16_Mitski.jpeg16-17_Disclosure.jpeg16-18_Spitz.jpeg 16-19_Pete.jpeg16-20_Nick.jpg






16. Mitski『Puberty 2』

17. Disclosure「Moog For Love」EP

18. スピッツ『醒めない』

19. Pete MacLeod『Crestfallen』

20. Nick Cave & The Bad Seeds『Skeleton Tree』


16-21_Travis.jpg
16-22_Strokes.jpg

16-23_Pop_Group.jpg16-24_Billy.jpg16-25_JahWobble.jpg16-26_Wilco.jpg16-27_Gotch.jpg16-28_Underworld.jpg16-29_Jake.jpg

16-30_Ryuichi.jpg




21. Travis『Everything At Once』

22. The Strokes「Future Present Past」EP

23. The Pop Group『Honeymoon On Mars』

24. Billy Bragg & Joe Henry『Shine A Light - Field Recordings From The Great American Railroad』

25. Jah Wobble & The Invaders Of The Heart『Everything Is No Thing』

26. Wilco『Schmilco』

27. ゴッチ『Good New Times』

28. Underworld『Barbara Barbara, We Face A Shining Future』

29. Jake Bugg『On My One』

30. 坂本龍一、Alva Noto etc『レヴェナント - 蘇えりし者』Soundtrack


16-31_Eno.jpg
16-32_Dylan.jpg16-33_Miles.jpg16-34_Hurricane.jpg16-35_Badbad.jpg16-36_Mogwai.jpg16-37_Takkyu.jpg16-38_Trashcan.jpg16-39_Floyd.jpg16-40_Whitney.jpg




31. Brian Eno『The Ship』

32. Bob Dylan『Fallen Angels』

33. Miles Davis & Robert Glasper『Everything's Beautiful』

34. Hurricane #1『Melodic Rainbows』

35. Badbadnotgood『IV』

36. Mogwai『Atomic』Soundtrack

37. 石野卓球『Lunatique』

38. Trashcan Sinatras『Wild Pendulum』

39. Pink Floyd『Cre/ation - The Early Years, 1967-1972』

40. Whitney『Light Upon The Lake』


16-41_Dinosaur.jpg16-42_Ra.jpg 16-43_Justin.jpg16-44_Hooton.jpg16-45_Willow.jpg16-46_James.jpg16-47_Lemon.jpg16-48_Peter.jpg16-49_Local.jpg16-50_Stones.jpg




41. Dinosaur Jr.『Give A Glimpse Of What Yer Not』

42. Ra Ra Riot『Need Your Light』

43. Justin Courtney Pierre〝Everything That Hurts〟Single

44. Hooton Tennis Club『Big Box Of Chocolates』

45. Willow Robinson「Ocean Blue」EP

46. James『Girl At The End Of The World』

47. The Lemon Twigs『Do Hollywood』

48. Peter Bjorn & John『Breakin' Point』

49. Local Natives『Sunlit Youth』

50. The Rolling Stones『Blue & Lonesome』




ゆっくりと、もっとゆっくりと時が流れてほしかった2016年。うれしかったこと(ストーン・ローゼズの新曲リリース、フジロックのウィルコとベック、個人的なあれこれ...)も、悲しかったこと(ローゼズの武道館キャンセル、イギリスのブレグジット、アメリカ大統領選挙、大好きなポップ・スターたちとの突然の別れ、そして個人的なあれこれ...)も、あっというまに僕のもとから過ぎ去ってしまったような気がする。


そんな中でも、大切な人たちとの時間と音楽だけは、つかのまだとしても呼吸を整え、言葉と笑顔を取りもどさせてくれた。耳を傾ければ、2016年はいつも以上に素敵な歌と新しいビートが聞こえてきた。


4位のチャンス・ザ・ラッパーは混沌とするアメリカ、そして世界の中でもポジティヴでありつづけた。フリー・ダウンロードのミックス・テープというリリース形態もさることながら、ヒップホップというスタイルを超えて、現代のゴスペルにも聞こえるそのサウンドには何度も背中を押された。「やれることをやりなよ」と。彼の存在そのものがメッセージなのだと思う。


そして、不安と期待がごちゃ混ぜになった未来とほんの少しのノスタルジア。今年のそんな気分にぴったりだったのが8位のウォークメンのヴォーカリスト、ハミルトン・リーサウザーと元ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタム・バトマングリのコラボ作品。インディー・ロックがソウルやドゥーワップとやさしく混ざりあう、その瞬間がたまらなくロマンティック。


14位はブライト・アイズではなく、ソロ名義でリリースされたコナー・オバーストのアルバム。故郷オマハでレコーディングされたそのシンプルなアコースティック・サウンドは、ブルース・スプリングスティーン『Nebraska』やボブ・ディラン『Another Side Of Bob Dylan』にも通じるモノローグ。『Ruminations(熟考)』というタイトルも示唆的だ。


2017年はもっと〝ゆっくり〟とまわりを見渡す余裕がほしいな。ストーン・ローゼズの来日(キャンセルしないでよ!)とニュー・アルバムのリリース(されるかな?)に期待。そして、前年以上にたくさんの素晴らしい音楽と出会えますように!


(犬飼一郎)




2015年の正月早々知った佐藤一道くんの訃報を1年かけてなんとかのりこえかけたところ、デヴィッド・ボウイが...。息つく暇もなくモーション・シティー・サウンドトラック活動休止、プリンス、キース・エマーソンの訃報、スマップ解散、グレッグ・レイク、ジョージ・マイケルまで...。2016年は、まるで1977~80年のようだと思ってしまった。


そして、やはり当時のように、素晴らしい音楽は、たくさんあった。トップのフランク・オーシャンは、まさにポスト・パンクそのものという音楽性もさることながら、このリスト(http://genius.com/a/frank-ocean-lists-his-favorite-songs-in-boys-don-t-cry-magazine)にもノックアウトされた。これは、おれか? みたいな(笑)。とりわけ、現状リストの最後尾に並んでいるザ・スミス、プリンス、トーキング・ヘッズ(〝Road To Nowhere〟!)、ザ・キュアーとかね。


19位のピート・マクロードは、キリング・ジョークのユースがプロデュースしたセカンド・アルバム。フォーク・ロッキーな前作から一転、たとえば「90年代のプライマル・スクリームやローゼズが好きなひと必聴」的な素晴らしさになっている。32位のひとが、あの賞を受賞したことは最高にうれしかった。まさに、大笑いできるほどに。


43位のジャスティンは、もちろんモーション・シティー・サウンドトラックの中心人物。バンドのサヨナラ・ツアーをしてるころ、こっそりソロ・シングルを出していた(笑)。ぼくはiTunesでみつけて買ったのだが、アイコン写真(いわゆるジャケ写)を拡大してみると、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのTシャツ着てる。曲名ともども、いい意味で、モーション・シティー・サウンドトラックのデモと言われても納得しちゃう感じ。「今後への期待」も含めてのセレクション。


期待といえば、もうすでに2017年のトップ50に食いこみそうなアルバムを、職業がら2枚も聴いてしまった(笑)。うん、きっと、いい(音楽)年になる!


(伊藤英嗣)




retweet

2012年から絶賛放送中テレヴィジョン・クッキーシーン、時代を超えていいと思える曲(いいヴィデオ)を常にお届けしています。


第64弾のテーマは「2016年のトップ50レコーズ予告編」。


タイトルそのまま、って感じ(笑)。今年中に発表する当該記事に必ず登場するアルバムのなかから、まずは10曲をお届けします。クッキーシーン「2016年のトップ50レコーズ」は、現在絶賛セレクト会議中です。お楽しみに!





上記リンクからご視聴いただく場合、画面左上隅のマーク部分あたりをクリック →「リスト一覧」がポップアップ → その最上部あたりをクリック、という手順でもご覧いただけると思います。


また、ユーチューブ内でTELEVISION COOKIE SCENEチャンネルをフォローしていただければ、ユーチューブ・ダイレクトでお届けするようになった2015年3月(TVCS#57)以降のアーカイヴも観やすくなるかと。まあ、ユーチューブ自体から削除されてしまったヴィデオは、当然消えますが。


選曲者がツイッター・アカウント(https://twitter.com/COOKIE_SCENE)からおこなう各曲の簡易解説も、数日中には。


なお、次回第65弾は、2017年1月(前半か後半、いつかは謎)更新予定です。


よろしければ、是非!


2016年12月23日3時33分(HI)

retweet

2012年から絶賛放送中テレヴィジョン・クッキーシーン、時代を超えていいと思える曲(いいミュージック・ヴィデオ)を常にお届けしています。


第63弾のテーマは「ルー・リード対ボブ・ディラン」。


この10月にルー・リードが最後に生前立会リマスタリングを施したRCA→アリスタ→RCA時代のアルバムのボックス・セットが出ることは、今年前半からわかっていたので、それが出たらルー・リード特集をやろうかな?と思ってたんですが、先月か先々月、ちょっとびっくりするニュースが入ってきましたよね。ボブ・ディランが、ノーベル「文学賞」を受賞(笑)。


なぜ笑ってるかといえば、以前から候補にあがっていたことは当然知っていたけれど、日本のメディアの慌てふためきぶりが最高におもしろかったから。シンガー・ソングライターに「文学」って、そんなにおかしいか? まあ〝戦争の親玉〟の歌詞とかが身にしみてるひとなら、むしろ彼とノーベル賞のとりあわせが痛しかゆしだろうけど、彼らが困惑してたのは、たぶんそういうことじゃない。おそらく、日本って、なぜか「ノーベル賞の権威度」が高すぎるんだろうな。


そして、そういえば、ディランは大昔からずっとCBSコロンビア/CBSソニー(現ソニー・ミュージック)だけど、今はルーもそこに所属してるわけで。それ以前に、このふたり、どちらもニュー・ヨークの詩人でありながら、いろんな意味で両極端だった。


そんなわけで、彼ら以外の曲(4、5、8曲め:注:この曲順は2016年11月13日時点のもの。ユーチューブがどれかを「削除」したら曲順変わっちゃうけど:笑)もまじえつつ、彼らの共通項と相違点、両者が際立つようなプログラムを作ってみました。





上記リンクからご視聴いただく場合、画面左上隅のマーク部分あたりをクリック →「リスト一覧」がポップアップ → その最上部あたりをクリック、という手順でもご覧いただけると思います。


また、ユーチューブ内で、TELEVISION COOKIE SCENEチャンネルをフォローしていただければ、ユーチューブ・ダイレクトでお届けするようになった2015年3月(TVCS#57)以降のアーカイヴも、たぶん観やすくなるかと(ユーチューブ自体から削除されてしまったヴィデオは、当然消えますが)。


選曲者がツイッターのクッキーシーン・アカウント(https://twitter.com/COOKIE_SCENE)からおこなう各曲の簡易解説も、今月中には。


なお、次回第64弾は、12月(前半か後半、いつかは謎)更新予定です。


よろしければ、是非!


2016年11月13日10時15分(HI)

retweet

Melodic Rainbows.jpg

90年代に結成され、すぐさまクリエイション・レコーズを代表するバンドのひとつとなったハリケーン#1。元ライドでありその後オアシスに加入したアンディー・ベル(前者ではギタリスト、後者では基本ベーシストだった)の印象が強いひとが少なくないようだが、これらのバンドすべてを誕生前後から見てきた(聴いてきた)ぼくとしては信じられない。それはちょっとメンバーの「肩書き」にひきずられすぎ? とか言いたくなってしまう。ハリケーン#1は、どう考えても、中心人物アレックス・ロウのヴォーカリストとしての力量に支えられたバンドだろう、昔から。


00年代にリリースされた彼のソロ・アルバムを聴いたときもそう思ったし、昨年リリースされた復活第一弾アルバムでは、アレックスがアンディーと比肩する、もしくはそれ以上のソングライターであることが、はっきりとわかった。そして、つい最近出た最新アルバム『メロディック・レインボウズ』には、そこからさらに一歩ステップ・アップした新しい、もしくはオルナタティヴでチャレンジングな姿勢がばりばりにうかがわれ、たまらなく素晴らしい。昨夜彼らの来日公演を見て、そんな思いを新たにした。


先述のソロ・アルバム、リリース時、彼とは一度電話インタヴューという形で直接話したことはあったが、対面で会ったことはなかった。そのうえ「ジャーナリストとして、かぎられた時間に必要な音楽的会話をする」ことに集中していたので、いわゆる「よもやま話」はできなかった。アレックスがボクシング経験者であることは知っていたが、ぼくも大学生時代、1年間だけやったことがある。体育の選択授業で(笑)。試合に出たこともある。ゼロ勝1敗(笑)。


今回、名古屋得三の楽屋にて、主催バンド、ザ・メイフラワーズのご厚意と、アレックスが上記電話インタヴューを憶えてくれていたことにより、彼とリラックスして話せる機会が持てたので、それを伝えた。彼は、楽しそうに笑いながら、自分のかつての対戦記録も教えてくれた。14勝1分1敗、らしい。「なかなかの記録じゃない?」「グレイトすぎ!」。


さて、今回楽屋に行ったことには、理由がある。


アレックスは一昨年、癌を患った。切開手術の末、バンド活動で極東ツアーができるところまで回復した(わけだがなお、このあとは南米に行くらしい)、それでも約5年間は再発リスクが高まるため、定期検査はつづけねばならない。実は、偶然ぼくの77歳の母親も、アレックスの数ヶ月後に癌の切開手術をしている。そして今、ぼくの尊敬するアーティストふたりが、癌と戦っている。


だから、彼らふたりに対するメッセージがもらいたかった。


ひとりは、かつて何度も取材でお会いしたことがある、ジャパニーズ・ヒップホップの開拓者ECDさん、もうひとりは、お会いしたことはないけれど高校生時代から尊敬してきた、プラスティックスやメロンやメジャー・フォースの中西俊夫さん。


彼らのことをちゃんと説明して、もらうことができた。



これは彼らへのメッセージという形をとっているが、癌と戦っている、すべてのひとたちに対するそれでもある。


ぼくはそう思っている。


2016年11月5日12時55分(HI)

retweet

2012年から絶賛放送中テレヴィジョン・クッキーシーン、約1年ぶりの更新です。「時代を超えていいと思える曲(いいミュージック・ヴィデオ)」を常にお届けしています。


第62弾のテーマは、ハリケーン#1復活! 久々の来日!


クッキーシーン伊藤も、11月4日(金)名古屋公演に前座DJとして参加します。そこで今回は彼らの最新ヴィデオと、彼がロックDJをやるときの定番曲を並べてみました。これら全曲が4日(金)にかかるとはかぎりません(笑)。真面目な話、ライヴDJプレイは流れ(フロアのノリ)が最も重要なので。




上記リンクからご視聴いただく場合、画面左上隅のマーク部分あたりをクリック →「リスト一覧」がポップアップ → その最上部あたりをクリック、という手順でもご覧いただけると思います。


また、ユーチューブ内で、TELEVISION COOKIE SCENEチャンネルをフォローしていただければ、ユーチューブ・ダイレクトでお届けするようになった2015年3月(TVCS#57)以降のアーカイヴ(ユーチューブ自体から削除されてしまったヴィデオ以外)も、たぶん観やすくなるかと?


選曲者がツイッターのクッキーシーン・アカウント(https://twitter.com/COOKIE_SCENE)からおこなう各曲の簡易解説も、今月中には。


なお、次回第63弾は、11月(前半か後半、いつかは謎)更新予定です。


よろしければ、是非!


2016年10月12日14時05分(HI)

 1  |  2  | All pages