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    <title>COOKIE SCENE</title>
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    <title>『ハシエンダ：マンチェスター・ムーヴメントの裏側』（East Press）</title>
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    <published>2012-06-30T04:52:40Z</published>
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    <summary>執筆に数年、邦版制作に1年以上かかったピーター・フック著『ハシエンダ』が、この2...</summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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        <category term="Cookie Scene Book &amp; Mook" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="ハシエンダ　マンチェスター・ムーヴメントの裏側　ピーター・フック" label="ハシエンダ　マンチェスター・ムーヴメントの裏側　ピーター・フック" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
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        <![CDATA[執筆に数年、邦版制作に1年以上かかった<a href="http://www.eastpress.co.jp/shosai.php?serial=1276">ピーター・フック著『ハシエンダ』</a>が、この2月、ついに日本で発行された。<br /><br />ミュージシャン（元ジョイ・ディヴィジョン／ニュー・オーダー）であるピーター・フックが書いた本？ まもとなの？ といぶかしく思うかたも少なくないだろう。しかし、はっきり言っておく。これは、むちゃくちゃおもしろい。そしてクオリティーも高い。<br /><br />「The Guilty Parties」と題された前文（翻訳は「罪深きパーティーをくりかえす仲間たち」。本当はニュー・オーダーに「Guilty Partner」って曲がある...というニュアンスもこめたかった。でも、この一文の和訳としてはむつかしかった：笑）でピーター自身も（美しく遠回しに）述べているのだが、本書は「当事者によるドキュメント」でありながら、ある種の客観的...批評的視線に貫かれている。それでも「評論」本にありがちな堅苦しさは皆無。愛と自責にあふれている。おそらく、だからこそ心から笑えるし、感動できる。<br /><br />クッキーシーンではおなじみの中谷ななみさんとぼくが翻訳を担当、現編集部の面々も制作に関わっている。現在のクラブ・カルチャーの礎となったハシエンダや、ニュー・オーダーおよびジョイ・ディヴィジョン、そしてファクトリー・レコーズの「姿勢」に少しでも興味があるかたは、是非とも手にとってご一読いただきたい。絶対、損にはならないと思う。<br /><br />ウェブ媒体としてのクッキーシーンでは、すでに<a href="http://www.cookiescene.jp/2012/02/post-238.php">ピーター・フックのインタヴュー</a>をお届けしているが、ここでは長文の書評を掲載する。それを執筆した近藤くんも制作に関わってはいる。しかし（ほかの編集部員と同じく）あくまで純粋なボランティアとして編集作業の一段階に協力したのみ。最初はレヴューを希望した彼だが、なんとなく「レヴュー枠」に載せるのは変じゃない？ ...みたいな感じで、この別枠を用意することにした。<br /><br />まだ未読のかた、そしてすでに読んでくださったかたも、ひとつの参考になれば...と願いつつ...。では、どうぞ！<br /><div align="right"><a href="https://twitter.com/#%21/hidetsugu_ito">（伊藤英嗣）</a><br /> </div>]]>
        <![CDATA[<br /><br /><b><br /><font style="font-size: 1.25em;">"幸福な犠牲者"は、音楽に合わせ踊りはじめる</font></b><b><br /><br /></b><br /><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="2012_03_hacienda.jpg" src="http://cookiescene.jp/images/blog/2012_03_hacienda.jpg" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0pt 20px 20px 0pt;" height="336" width="226" /></span>　ハシエンダ、そしてそのハシエンダを震源地としたセカンド・サマー・オブ・ラブに、いったいどれだけの人が人生を狂わされたのか？ 当時をリアルタイムで体験した人はもちろんのこと、その体験者から記憶を受け継ぎ、間接的に影響を受けた者も含めれば、とてつもない数の人が人生を狂わされたはず。<br /><br />　僕の親父とお袋も、「あの素晴らしい、くそみたいな日々」に人生を狂わされた人間だ。おかげて親父とお袋は、いまでもクラブへ頻繁に通っている。お世辞にも若いとは言えないが、親父は今でもかわいい女の子を見つけると懲りずにナンパするし、お袋はお袋で、一晩中音楽に身を任せ、奇妙に体をくねらせている。そんな親父とお袋にクラブで出くわすこともあるが、ある日こんなことがあった。僕が友達数人とクラブへ出かけたときの話だ。連れの女の子が、「さっき面白い人にナンパされたんだけど、場所を移して飲むことになったから、先に帰るね」と僕に話しかけてきた。僕が「そう、わかった。楽しんで！」と答えると、その女の子が「あっ、あの人よあの人」と指差した先に居たのが、なにを隠そう親父だった。<br /><br />　こういうことはけっこうあって、もちろんお袋も知っている。だが、よほど自分に自信があるのか、お袋は「最後に私のところへ戻ってくれば、それでいい」と言って、特に親父を咎めるようなことはしない。実際親父はお袋のところに必ず戻ってくるし、親父は自らの夜遊びをネタにお袋と談笑したりもする。会話の内容はともかく、傍から見れば、普通に仲の良い夫婦そのものだ。正直、僕もふたりについてはよくわからない部分がある。もしかしたら、僕も知らないふたりだけの価値観が共有されているのかもしれない。<br /><br />　そんなふたりを見ていて想起するのは、やはりあの狂った時代なのだ。そう、「あの素晴らしい、くそみたいな日々」のことだ。<br /><br /><br /><font style="font-size: 1.25em;">《この本には真実しか書かれていない。全部本当のことだ。嘘偽りは、まったくない》ピーター・フック（『ハシエンダ：マンチェスター・ムーヴメントの裏側』12頁より</font><font style="font-size: 1.25em;">）</font><br /><br />　<br />「俺の記憶によれば。」という留保つきだが、ピーター・フック（以下フッキー）による著書『ハシエンダ　マンチェスター・ムーヴメントの裏側』には、フッキーから見たハシエンダの裏側と、そのハシエンダに関わった人たちの物語が主観的に描かれている。だから実を言うと、ハシエンダの音楽的立ち位置や重要性については、ローラン・ガルニエ著『エレクトロ・ショック』のほうがわかりやすいと思う。とはいえ、本書でしかわからないこともある。例えばハシエンダの会計報告書が掲載されていたり、「クラブ運営をするときに、これだけはやっちゃいけない」と訳せる「How Not To Run A Club」が副題となっているように、本書は当時の運営状況が、フッキーの意外な文才とイギリス人らしいユーモアでもって語られている。それは読んでいて堅苦しいものではなく、マンチェスターに最高の遊び場を作ろうとした者たちによる青春物語と言っていい。個性的で欠点だらけの者が集まり、その後のユース・カルチャーに影響を与えつづける現象を生みだすまでのストーリー。だが、そうした美談だけで終わらせないのが本書の面白いところであり、フッキーらしいあけすけな人柄が反映されている気がする。というのも本書は、美しいとは言えないハシエンダの終わりまでを鮮明に告白しているからだ。それはフッキーの罪滅ぼしのようでもあり、「俺こんなことしたんだぜ！」みたいな自慢話のようでもあり、そして、フッキ―が当時の出来事と向きあえるようになった証でもある。<br /><br />　本書でフッキーは、「過去に生きることが好きだよな」とバーナード・サムナー（ご存じニュー・オーダーのギタリストでありヴォーカル）にからかわれたことをネタにして、自らを過去に生きる人間だと認めているが、「それを忘れて先に進むことなんかできない、ってことなんだけど。」と語っているように、フッキーは過去を振りかえるメランコリーな人ではあっても、過去に囚われ身動きができなくなった懐古主義的ジジイではない。そういう人が淡々と、ときには感情にまかせ（特にロブ・グレットンについては、フッキーの本音と感情がこれでもかと滲みでている）言葉を綴った本書は、心に響くものがあるはずだ。そりゃあ手本になるような生き方をしている人間はほとんど出てこないけど、受け手が好きなように解釈すればいいと思う。本書に登場する人たちも少なからずそういうところがあるし、フッキーも怒らないと思う。<br /><br /><br /><font style="font-size: 1.25em;">《アシッド・ハウス時代っていうのは、ハウスやテクノが聴けただけじゃなく（中略）ヒップホップのレコードや、ニュー・オーダー、それに、イタリアのプロダクション・チームが作ったユーロ・ディスコの曲、なんでも聴けた》デイヴ・ハスラム（『ハシエンダ：マンチェスター・ムーヴメントの裏側』282頁より）</font><br /><br /><br />　本書はフッキーの回顧録でありながら、ハシエンダが現在の音楽シーンに影響を与えていることがわかる本でもある。上記で引用したデイヴ・ハスラムの発言が示唆するように、《セカンド・サマー・オブ・ラブ＝アシッド・ハウス》というイメージは間違いだ。アシッド・ハウスが猛威を振るったのは確かだが、ハシエンダから発信された音楽的メッセージは、"何でもあり"というアティチュードだった。この精神は"バレアリック"と呼ばれるものであり、いまでは"夕日が似合うチル・アウト・ミュージック"を指す言葉となってしまったが、現在の音楽シーンを見てみると、精神としてのバレアリックが受け継がれているように思える。アイタルを生みだしたUSインディーや、昨今のベース / ビート・ミュージック。こうした動きに共振するように、日本では《Diskotopia》や《Cuz Me Pain》といったレーベルが面白い動きを見せている。これらの動きに共通するのは、自らコミュニティーを作り、そこに集まった聴き手を歓迎する姿勢を保ちつつも、その箱庭的世界だけで満足せず、好奇心に忠実な貪欲さで様々な音楽を取り入れ再構築していることだ。グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアが残した名言「テクノロジーとは新たなドラッグである」に従えば、ネットというテクノロジーが"アティチュードとしてのバレアリック"復活をもたらし、感覚を拡張させたのかもしれないが、そのアティチュードのルーツを遡れば、ハシエンダにたどり着くことを本書は示している。<br /><br /><br /><font style="font-size: 1.25em;">「最も多く愛する者は敗者である、そして苦しまねばならぬ」トーマス・マン</font><br /><br /><br />　フッキーは、ハシエンダをもっとも愛した人である。ハシエンダの冷たい柱にしがみついてまで深く関わり、その終焉を見届けた人物だ。僕は本書を「青春物語と言っていい」と先述したが、同時に本書は、"敗者の物語"とも言える。確かにビジネス的観点からは敗者だし、フッキー自身「俺たちもともと商売には向いてなかったんだろうね」と書いてるように、はなから負け戦だったのかもしれない。だか、それでも僕は、ハシエンダに貢献したすべての人に拍手を送りたい。借金、ドラッグ、暴力に苦しめられたかもしれないが、文字通り身を削ってあなたたちが続けたハシエンダは、親父とお袋を出会わせてくれた。つまり、ハシエンダがこの世に存在しなければ、僕もこの世に生まれることはなかった。まあ、幼い僕を祖父祖母に預け、度々"大農場"へ飛んで行ったことで寂しい思いをしたのも事実だが、そんな親父とお袋に影響され、いまでは僕も踊り狂う日々を過ごしている。<br /><br />　本書の初校ゲラをチェックしているとき、僕の23年間が走馬灯のように蘇ってきたのをいまでも鮮明に覚えている。そして同時に、ハシエンダで踊っているような錯覚にも陥った。そこで踊っているのは親父とお袋、当然フッキーはべろんべろんに酔っていて、ライアン・ギグス（"ジャックナイフ"の異名を持つ高速ドリブルで有名な、マンチェスター・ユナイテッド所属の選手。往年のスピードは失われたが、チャンスメイクと正確なクロスで、現在も相手チームの脅威であり続けている）までいる。周りを見渡すと、情事に耽るカップルも見受けられる。やけにリアルなオブジェだ。そんなオブジェを跨いでDJブースへ向かうと、DJが汗だくになりながらレコードをプレイしている。ハウス / ソウル / ヒップホップなどがプレイされるセットは、ハシエンダが一番エキサイティングで革新的だった頃の音だ。<br /><br />　と、書いてはみたものの、もちろんこれは僕の体験に基づいた想像的フラッシュバックであり、初校ゲラの最後のページをチェックし終えたと同時に消え去ってしまった。そして、そのフラッシュバックが消え去ると、汗が飛び散るダンスフロアへ無性に行きたくなっていた。<br /><br />　もしあなたが音楽に対し人一倍愛着があるならば、本書を読み終えたあと、僕と同じようにダンスフロアへ走りたくなるはずだ。愛すべき仲間がいる、"あなたのダンスフロア"へ。そのダンスフロアは「あの素晴らしい、くそみたいな日々」が砕け散った破片から生まれたものだ。本書もそんな破片のひとつであり、多くの"幸福な犠牲者"を生みだすだろう。そして"幸福な犠牲者"は、音楽に合わせ踊りはじめる。<br /><br />　終わりは新たな始まり。パーティーは続く。<br /><br /><div align="right"><a href="https://twitter.com/#%21/TBotaku">（近藤真弥）</a><br /></div>]]>
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    <title>2012年5月14日</title>
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    <published>2012-05-13T18:53:41Z</published>
    <updated>2012-05-13T18:54:20Z</updated>

    <summary>平賀さち枝「23歳」2012年5月14日 更新 SHACKLETON『Music...</summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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        <![CDATA[<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/HIRAGA%20SCHIE-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/23kiti.php">平賀さち枝「23歳」</a><br /><span>2012年5月14日 更新</span></dd></dl>


<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/Shackleton-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/shackletonmusic-for-the-quiet.php">SHACKLETON『Music For The Quiet Hour / The Drawbar Organ EPs』</a><br /><span>2012年5月14日 更新</span></dd></dl>


<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/Good%20luck-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/giardini-di-mirogood-luckcity.php">GIARDINI DI MIRO『Good Luck』</a><br /><span>2012年5月14日 更新</span></dd></dl>


<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/THE%20PONY-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/the-ponylittle-apartmentpastel.php">THE PONY「Little Apartment」</a><br /><span>2012年5月14日 更新</span></dd></dl>]]>
        
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    <title>2012年5月7日</title>
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    <published>2012-05-06T14:27:46Z</published>
    <updated>2012-05-06T14:30:09Z</updated>

    <summary>2012年5月7日更新分レヴューです。 MYSTERY JETS『Radland...</summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cookiescene.jp/">
        <![CDATA[<p>2012年5月7日更新分レヴューです。</p>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/MYSTERY%20JETS-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/mystery-jetsradlandshigh-note.php">MYSTERY JETS『Radlands』</a><br /><span>2012年5月7日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/Tricot「小学生と宇宙」-thumb-226x225.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/tricotbakuretsu-records.php">TRICOT「小学生と宇宙」</a><br /><span>2012年5月7日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/THE%20DEMOS-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/the-demoslovelyyoung-lion-of-t.php">THE DEMOS『Lovely』</a><br /><span>2012年5月7日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/転校生『転校生』-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/easel.php">転校生『転校生』</a><br /><span>2012年5月7日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/ユメオチ-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/engawa-records.php">ユメオチ「これからのこと」</a><br /><span>2012年5月7日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/ココロオークション-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/ticketcloud-rover.php">ココロオークション「Ticket」</a><br /><span>2012年5月7日 更新</span></dd></dl>]]>
        
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    <title>2012年4月30日</title>
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    <published>2012-04-30T05:53:26Z</published>
    <updated>2012-04-30T05:56:47Z</updated>

    <summary>2012年4月30日更新分レヴューです。 CLOUD NOTHINGS『Atta...</summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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        <![CDATA[<p>2012年4月30日更新分レヴューです。</p>





<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/CLOUDNOTHINGS-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/cloud-nothingsattack-on-memory.php">CLOUD NOTHINGS『Attack On Memory』</a><br /><span>2012年4月30日 更新</span></dd></dl>


<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/talk-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/talkwaltz-for-feebeedead-funny.php">TALK『Waltz For Feebee』</a><br /><span>2012年4月30日 更新</span></dd></dl>



<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/V.A.%20CUE%20FANFARE-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/various-artistscue-fanfare-gre.php">VARIOUS ARTISTS『Cue Fanfare! (Greenwich Trailer Vol.1)』</a><br /><span>2012年4月30日 更新</span></dd></dl>



<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/Laurent%20Garnier-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/laurent-garniertimeless-eped-b.php">LAURENT GARNIER「Timeless EP」</a><br /><span>2012年4月30日 更新</span></dd></dl>



<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/BURIAL%20&%20FOUR%20TET-thumb-226x225.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/burial-four-tetnovatext.php">BURIAL ＆ FOUR TET「Nova」</a><br /><span>2012年4月30日 更新</span></dd></dl>



<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/RON%20SEXSMITHjpg-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/ron-sexsmithlong-player-late-b.php">RON SEXSMITH『Long Player Late Bloomer』</a><br /><span>2012年4月30日 更新</span></dd></dl>]]>
        
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    <title>2012年4月23日</title>
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    <published>2012-04-22T23:57:00Z</published>
    <updated>2012-04-23T00:42:19Z</updated>

    <summary>2012年4月23日更新分レヴューです。 SALIM NOURALLAH『Hit...</summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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    </author>
    
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        <![CDATA[<p>2012年4月23日更新分レヴューです。</p>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/SALIM%20NOURALLAH『Hit%20Parade』-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/salim-nourallahhit-paradetapet.php">SALIM NOURALLAH『Hit Parade』</a><br /><span>2012年4月23日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/LA%20SERA-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/la-serasees-the-lighthardly-ar.php">LA SERA『Sees The Light』</a><br /><span>2012年4月23日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/JAMES%20IHA-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/james-ihalook-to-the-skyemi-mu.php">JAMES IHA『Look To The Sky』</a><br /><span>2012年4月23日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/LA%20CHIVA%20GANTIVA-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/la-chiva-gantivapelaoplankton.php">LA CHIVA GANTIVA『Pelao』</a><br /><span>2012年4月23日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/LEE%20RANALDO-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/lee-ranaldobetween-the-times-a.php">LEE RANALDO『Between The Times And The Tides』</a><br /><span>2012年4月23日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/小さなリンジー-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/avocado.php">田中茉裕「小さなリンジー」</a><br /><span>2012年4月23日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/きゃりーぱみゅぱみゅ「Candy%20Candy」-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/candy-candywarner-music-japan.php">きゃりーぱみゅぱみゅ「Candy Candy」</a><br /><span>2012年4月23日 更新</span></dd></dl>
<dl class="top10list">
<dt><img src="http://cookiescene.jp/ねごと「Sharp%20♯」-thumb-226x226.jpg" width="100" height="100" /></dt>
<dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/sharp-kioon.php">ねごと「Sharp ♯」</a><br /><span>2012年4月23日 更新</span></dd></dl>]]>
        
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    <title>2012年4月16日</title>
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    <published>2012-04-15T18:36:43Z</published>
    <updated>2012-04-15T18:45:22Z</updated>

    <summary>2012年4月16日更新分レヴューです。 ORBITAL『Wonky』2012年...</summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cookiescene.jp/">
        <![CDATA[<p>2012年4月16日更新分レヴューです。</p>





<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/ORBITAL-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/orbitalwonkyacp-beat.php">ORBITAL『Wonky』</a><br /><span>2012年4月16日 更新</span></dd></dl>



<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/PAUL%20WELLER-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/paul-wellersonik-kicksisland-y.php">PAUL WELLER『Sonik Kicks』</a><br /><span>2012年4月16日 更新</span></dd></dl>



<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/YUKO%20ANDO-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/cutting-edge-1.php">安藤裕子『勘違い』</a><br /><span>2012年4月16日 更新</span></dd></dl>



<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/HERAJIKA-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a
href="http://cookiescene.jp/2012/04/herajikaherajikababyboom.php">HERAJIKA『Herajika』</a><br /><span>2012年4月16日 更新</span></dd></dl>



<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/MIRRORRING-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/mirrorringforeign-bodykranky.php">MIRRORRING『Foreign Body』</a><br /><span>2012年4月16日 更新</span></dd></dl>



<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/赤い公園-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/04/emi-music-japan.php">赤い公園「透明なのか黒なのか」</a><br /><span>2012年4月16日 更新</span></dd></dl>]]>
        
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    <title>2012年4月9日</title>
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    <published>2012-04-08T15:51:26Z</published>
    <updated>2012-04-08T15:51:50Z</updated>

    <summary>2012年4月9日更新分レヴューです。 THE WEDDING PRESENT『...</summary>
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        <name>伊藤英嗣</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cookiescene.jp/">
        <![CDATA[<p>2012年4月9日更新分レヴューです。</p>




<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/THE%20WEDDING%20PRESENT-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/03/the-wedding-presentvalentinast-1.php">THE WEDDING PRESENT『Valentina』</a><br /><span>2012年4月9日 更新</span></dd></dl>


<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/DJANGO%20DJANGO-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/03/django-djangodjango-djangobeca.php">DJANGO DJANGO『Django Django』</a><br /><span>2012年4月9日 更新</span></dd></dl>


<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/Clark『Iradelphic』-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/03/clarkiradelphicwarp-beat.php">CLARK『Iradelphic』</a><br /><span>2012年4月9日 更新</span></dd></dl>


<dl class="top10list"><dt><img src="http://cookiescene.jp/Mindful%20Beats%20Vol2-thumb-226x226.jpg" height="100" width="100" /></dt><dd><a href="http://cookiescene.jp/2012/03/mfpmindful-beats-vol2day-tripp.php">mfp『Mindful Beats Vol.2』</a><br /><span>2012年4月9日 更新</span></dd></dl>
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    <title>平賀さち枝「23歳」（Kiti）</title>
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    <published>2012-04-08T06:14:45Z</published>
    <updated>2012-05-13T06:17:53Z</updated>

    <summary> 　一口に「共感を得る」と言っても、いくつか種類がある。一般論を口にすれば共感は...</summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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    <category term="平賀さち枝" label="平賀さち枝" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
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        <![CDATA[<p>
<p><a href="http://cookiescene.jp/HIRAGA%20SCHIE.jpg"><img style="MARGIN: 0px 20px 20px 0px; FLOAT: left" class="mt-image-left" alt="HIRAGA SCHIE.jpg" src="http://cookiescene.jp/HIRAGA%20SCHIE-thumb-226x226.jpg" width="226" height="226" /></a>　一口に「共感を得る」と言っても、いくつか種類がある。一般論を口にすれば共感は得られるのだろう。逆に、誰も気付いていないが聴き手の深層にある心理を口にすることで他者の心理をすくい上げることも共感を得ることに繋がる。ファースト・アルバム『さっちゃん』を経て発表された、SSW平賀さち枝の6曲入りのミニ・アルバム「23歳」はまさに後者で、共感がキー・ワードでもあるのだ。</p>
<p>　シンプルにギターを弾きながら、あどけない声で自らの心情を辺りの空気に溶け込ませるように歌う彼女の姿には気負いがなく、窓から外を眺めながら歌を口ずさんでいるようでもある。その等身大の姿が目に浮かび、平賀さち枝は過剰なアーティスト気質を持っているのではなく、聴き手という立場から音楽を奏でているのだろう。だからして彼女の歌は聴き手である僕らの気持ちにすらりと収まり、リンクする。軽やかなピアノ。雄大なベース。刺の無いメロディ。それらが本作をただのフォーク・ミュージックだと言わせないかのように鳴っている。そして歌詞を読めば、彼女に見えている風景は僕らにも見えている風景であることに気付く。しかし平賀さち枝は心情と風景を細部まで描写する。そこには僕らが今まで気付かなかった、生活の中のちいさな幸せが含まれていて、思わず微笑んでしまうだろう。</p>
<p>　そんな、ちいさな幸せに共感する。本作にはどこかの政治家が言った「死ぬ気になれば何でもできる」「夢を諦めるな」という掛け声だけの言葉よりもずっと勇気づけられるものがあるのだ。それゆえ、彼女のフォーク・ソングには普遍性が宿っている。</p>
<p>　本作のラストには「パレード」という曲が収録されているが、ここで言うパレードとは仰々しいものではない。音楽に憧れて岩手県から上京した平賀さち枝にとって、東京の街を歩く人々はさながらパレードのように見えたのだろう。中ジャケにはそれを暗示するような写真がある。私事だからといって恐縮はしないけれど、田舎から上京してきた僕は彼女が見た東京に対する思いに共感させられてしまったのだった。きっとそう感じるのは僕だけではないはず。</p>
<p>　ショピンやグッドラックヘイワのメンバーが参加した本作にはジャズの要素が含まれている。しかし、平賀さち枝には彼女が持つあどけなさとは裏腹に、どのような音楽性であっても歌声を華麗に聴かせる力がある。そういったところに共感を超えて、憧れすら抱いてしまう。だが、僕らは憧れている場合ではないのかもしれない。聴くたびに、都市の中で彼女のように自分の歩調を失うことなく生きなければならないという思いが音楽を通して浮かんでくる。その意味で、本作には強さがひっそりと存在する。そこにまた、共感と同時に勇気をもらえる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p></p>
<p align="right"><a href="http://twitter.com/takashi682">（田中喬史）</a></p>]]>
        
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    <title>SHACKLETON『Music For The Quiet Hour / The Drawbar Organ EPs』（Woe To The Septic Heart）</title>
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    <published>2012-04-08T05:44:58Z</published>
    <updated>2012-05-13T18:46:57Z</updated>

    <summary> 　結論から言うと本作は、デヴィッド・ボウイ『Low』である。ボウイが『Low』...</summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cookiescene.jp/">
        <![CDATA[<p>
<p><a href="http://cookiescene.jp/Shackleton.jpg"><img style="MARGIN: 0px 20px 20px 0px; FLOAT: left" class="mt-image-left" alt="Shackleton.jpg" src="http://cookiescene.jp/Shackleton-thumb-226x226.jpg" width="226" height="226" /></a>　結論から言うと本作は、デヴィッド・ボウイ『Low』である。ボウイが『Low』で描いたヨーロピアン的世界観は今尚その影響力を発揮しているが、そのヨーロピアン的世界観を支えているのは、『Young Americans』から顕著だった黒人化を果たしたリズムである。こうした両面性は、クラフトワークやカンといったゲルマン・ミュージックに当時のボウイが影響を受けていたことによるものだが、そんな『Low』からは、"西欧人による西欧的な本質的表現"という意味で"オクシデンタリズム"と呼ぶべき思想の蹂躙性を感じとれるし、その蹂躙性に通じるものが、2枚組となった本作にはある。</p>
<p>　まず『Music For The Quiet Hour』は、全5曲が収録された組曲形式の作品となっている。暗黒の電子音によるエクスペリメンタルなアンビエントは、スロッビング・グリッスルと『Breaking The Frame』におけるサージョンを掛け合わせたような、不気味でドープな雰囲気を生みだしている。しかし「Music For The Quiet Hour Part 2」以降は、お得意のトライバル・パーカションに不穏なヴォイス・サンプルも登場するなど、シャックルトン節が炸裂する。シャックルトンは影響を受けた音楽にカンといったクラウトロック系のバンドを挙げているが、クラウトロックのゲシュタルト崩壊的快楽は、『Music For The Quiet Hour』において重要な要素だと思う。そういった意味で『Music For The Quiet Hour』は、シャックルトン流クラウトロックとも解釈できるだろう。</p>
<p></p>
<p>　そして『The Drawbar Organ EPs』は、3枚に分けてリリースされたEPをひとつのアルバムとしてまとめたものだ。統一的な『Music For The Quiet Hour』とは違い、『The Drawbar Organ EPs』は雑食的な作品だが、散漫になっていないのはさすがといったところ。『Music For The Quiet Hour』では"度々"登場するガムランの旋律やアフリカン・ビートも、『The Drawbar Organ EPs』では"頻繁"に登場し、シャックルトンにしては比較的フロア仕様のトラックが収録されている。そんな『The Drawbar Organ EPs』は、カットアップ的手法で作られた横断的アルバムだと言えるが、インタビューでも自身が認めているように、シャックルトンの辺境音楽に対する造詣は深くない。辺境音楽の音そのものに興味はあっても、歴史や伝統には無頓着だし、それは本作に歴史や伝統をふまえた表現が見受けられない点からも容易に察しがつく。</p>
<p>
<p>　先に筆者は、『Low』における"オクシデンタリズム"の蹂躙性に通じるものが本作にはあると書いた。だがボウイは、彼なりのルーツといったものにこだわりを持ち、『Pin Ups』では自らのルーツを再確認、『Young Americans』ではアメリカに乗りこんでレコーディングするなどし、その追求は『Let's Dance』に繋がるわけだが、その過程でボウイは蹂躙性を捨て去ってしまった。一方のシャックルトンは、ボウイが捨て去った蹂躙性を引き継ぎ、己の音楽的探究心と欲望に身を任せたような音楽を鳴らしている。その音楽は、<a href="http://cookiescene.jp/2011/03/nicolas-jaarspace-is-only-nois.php">ニコラス・ジャー</a>に言わせれば「それって現代の植民地主義なんじゃないかな？」（ガーディアンのインタビューにおける発言）となるのかもしれないが、シャックルトンの蹂躙性は、ポスト・インターネット世代が持つ良い意味での軽薄さと共通するものであり、そういった意味で本作は、ダブステップ・コーナーの片隅ではなく、<a href="http://cookiescene.jp/2012/03/grimesvisions4ad.php">グライムス</a>やトリルウェイヴ勢の作品と一緒に並べられてもおかしくないし、それだけの同時代性がある。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p></p>
<p align="right"><a href="http://twitter.com/TBotaku">（近藤真弥）</a></p>
<p>&nbsp;</p>
<p align="right">&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>GIARDINI DI MIRO『Good Luck』（City Centre Offices）</title>
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    <published>2012-04-08T05:42:24Z</published>
    <updated>2012-05-13T05:44:36Z</updated>

    <summary> 　イタリアのインディー・ロックを代表するジャルディーニ・ディ・ミロが4枚目のフ...</summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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    </author>
    
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    <category term="giardinidimiro" label="GIARDINI DI MIRO" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cookiescene.jp/">
        <![CDATA[<p>
<p><a href="http://cookiescene.jp/Good%20luck.jpg"><img style="MARGIN: 0px 20px 20px 0px; FLOAT: left" class="mt-image-left" alt="Good luck.jpg" src="http://cookiescene.jp/Good%20luck-thumb-226x226.jpg" width="226" height="226" /></a>　イタリアのインディー・ロックを代表するジャルディーニ・ディ・ミロが4枚目のフル・アルバムをリリース。エレクトロニクスやオーケストレーションを派手に導入した2008年の『Dividing Opinions』と、サウンド・トラックとして制作された2009年の『Il Fuoco』とを経て到達した本盤は、紛れもなく痛快なギター・ロックに化けている。上記の2作に漂っていた壮大かつ不穏なアンビエントは削がれ、一転してミニマルな楽曲が光り、"引き算のロック"のぎらりとした魅力を存分に発揮している。ポスト・ロックやスロウコアの文脈でばかり語られるのは、とても勿体ない。</p>
<p>　ギターの硬質なトーンやフレージング、演奏技術の高さ、楽曲の複雑な構成はポスト・ロックを想起させ、不穏さを纏ったアルペジオと、緩やかに広がっていく空間系エフェクト、ルッチーニのロウなヴォーカルはスロウコアを体感せずにはいられない。本盤はそれに加えて、ギター・ロックの持つダイナミックさを兼ね備えているのが最大の魅力である。ストレートな8ビートにバッキングとコーラスが乗っかり、ベースはルート音をタフに弾き続けている「Time On Time」や「Ride」の不思議な疾走感なんてとにかく最高だ。そう思えば、深く歪むギターとダークなアルペジオが対照的な「Flat Heart Society」は前作までの延長線上のようであり、6分の楽曲にこれでもかと多様な展開を織り交ぜていることには唸らせられてしまった。技巧派のイメージが強かったジャルディーニ・ディ・ミロだが、これはちょっと認識を改めなければいけない。ライヴが観たい！</p>
<p>&nbsp;</p></p>
<p align="right"><a href="http://acalmday.exblog.jp/">（楓屋）</a><br /></p>]]>
        
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    <title>THE PONY「Little Apartment」（Pastel Music）</title>
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    <published>2012-04-08T05:14:29Z</published>
    <updated>2012-05-13T05:41:46Z</updated>

    <summary><![CDATA[ &nbsp; 最近では韓国に行くと、まずはソウル中心街内の弘大（ホンデ）にアー...]]></summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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        <![CDATA[<p>
<p><a href="http://cookiescene.jp/THE%20PONY.jpg"><img style="MARGIN: 0px 20px 20px 0px; FLOAT: left" class="mt-image-left" alt="THE PONY.jpg" src="http://cookiescene.jp/THE%20PONY-thumb-226x226.jpg" width="226" height="226" /></a>&nbsp; 最近では韓国に行くと、まずはソウル中心街内の弘大（ホンデ）にアート・シーンの芽吹きがあり、ライブ・ハウスやアトリエも包含し、NYのかのThe Factoryを思わせる磁場も仄かに出来あがってきている。そこにある弘益大学という芸術系大学の子たちや集まっているアーティストと話を交わすと、例えば、日本のオルタナティヴな音楽や文学への愛好、西洋の音楽でもエッジなもの、アンダーグラウンド・シーンにも詳しく、またはバンクシーのことで盛り上がったりもする。彼らは容易にネットなどを経由して、ボカロにも中田ヤスタカ辺りのエレクトロニック・サウンドにも敏感で居ながらも、ダブステップ、ジュークまでを平質にリテラシーする能力の高さも凄いが、よくよく鑑みれば、《Pastel Music》レーベルの昨今の動きの活発さも思うと、K-POPではなく、K-ALTENATIVEともいえるような目覚ましい台頭をしてきているのも当たり前なのかもしれない。</p>
<p>　Daydream、Ninaian、Jowallなどのポスト・ロックを通過した鮮明なアンビエンスを描くバンドも着実に評価が定められてきてもいるが、このたび、紹介したいのはボーカルのチェ・サンミン、ギターのキム・ウォンジュン、ドラムのグォン・オソク、ベースのユ・スンボからなる4人組のThe Ponyの3年振りとなるEP「Little Apartment」。既に、ホンデ・シーンの気鋭として知っている方も居るかもしれない、独自のセンスで少しずつ期待を掴んでいるクールなバンドだ。</p>
<p>　2009年の第一集では、00年代のストロークス、リバティーンズを筆頭としたガレージ・ロック・リヴァイヴァルの波に影響を得た荒々しさを帯びたサウンドに程好いポップネスと明瞭なフック、性急な青さを含んだ佳作だったが、このEPでは試行錯誤の痕と次へ向けての冒険心を詰め込んだものになっている。</p>
<p>　主に音楽的語彙でいえば、80年代後半のネオアコからシューゲイズ・サウンドを照応しながら、ダウナーなイメージを鏡面の内側に向けて刻むという3年前とは違った憂いも反射した青さが映えている。ヴォーカルのチェ・サンミンの声がプライマル・スクリームのボビー・ギレスピーのような気怠さと細さも帯びているからなのか、このEPに収められている5曲は、それぞれ微妙な色の違いと差異はあれども、甘美な背徳感が心地好くも背面に張り付いている。</p>
<p>　1曲目の「ソウル市の春」の無機的な電子音とドラムマシン、淡々とした展開からじわじわと陶然たる音の拡がりに浮遊感が加わる、その様にはジョイ・ディヴィジョンの残影が明らかに見える。一転、2曲目「君の家」は大胆にシンセが取り入れられたポップなナンバーになっているがしかし、振り切るよりは抑制のコードを這って行く辺り、ヴェルヴェッツ・チルドレンらしいところも伺える。続いての3曲目「ラジオ」はセカンドの頃のホラーズ辺りのアート・ロックとの近似を示し、4曲目「アンニョン」は轟音のギターがサウンド・アトモスフィアを形成し、高らかに響く昂揚感を保持し、5曲目の「誰の部屋」はザ・キルズ辺りへの接近も見え、上品な頽落と言えるだろうか、ヴァルネラブルに低熱の路を潜航してゆく。</p>
<p>　5曲という枠で全体的に、骨身だけのサウンドに得も言われぬ陰翳と聴き手の意識を刺激するサイケデリアを手に入れた過渡期としてのEPの意味は大きいが、来るべき第二集に向けて、成長痛かもしれないこの深化は彼らのポテンシャルを試す段階のものでもある。韓国から国境を軽やかに越えて、全世界に響くサウンドが世の中に充溢してきているだけに、こういったインディーズ・シーンから着実にオルタナティヴな胎動が出てきているのも注視に値すると思うとともに、彼らの動向も追いかけたい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p></p>
<p align="right"><a href="http://twitter.com/satoru79">（松浦達） </a></p>
<p>&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>今回の「表紙」はオーウェン vs リョウ・ハマモト！</title>
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    <published>2012-04-07T15:18:13Z</published>
    <updated>2012-04-07T16:33:05Z</updated>

    <summary>今回の「表紙」にフィーチャーされたのは、オーウェンと、彼の来日ツアーで対バンをは...</summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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    </author>
    
        <category term="news" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cookiescene.jp/">
        <![CDATA[<a href="http://www.cookiescene.jp/">今回の「表紙」</a>にフィーチャーされたのは、オーウェンと、彼の来日ツアーで対バンをはたした<a href="http://cookiescene.jp/2012/02/post-239.php">リョウ・ハマモト</a>。彼らの共演の模様をとらえた写真です。ふたりの対談記事は、<a href="http://cookiescene.jp/2012/04/owen-vs-ryo-hamamoto.php">こちら</a>！<br /><br />「DLすると横幅が1500pixel」となる画像をアップしました。あなたのPCの壁紙に使えるかも...！<br /><br /><div align="right">2012年4月8日1時33分 (HI)<br /></div><br /> ]]>
        
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    <title>MYSTERY JETS『Radlands』（High Note / Hostess）</title>
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    <published>2012-04-07T15:00:06Z</published>
    <updated>2012-05-06T10:32:55Z</updated>

    <summary> 　この人たちのファーストからの変貌ぶりには改めて驚く。だってファーストではメン...</summary>
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        <name>伊藤英嗣</name>
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        <![CDATA[<p>
<p><a href="http://cookiescene.jp/MYSTERY%20JETS.jpg"><img style="MARGIN: 0px 20px 20px 0px; FLOAT: left" class="mt-image-left" alt="MYSTERY JETS.jpg" src="http://cookiescene.jp/MYSTERY%20JETS-thumb-226x226.jpg" width="226" height="226" /></a>　この人たちのファーストからの変貌ぶりには改めて驚く。だってファーストではメンバーのお父さんがバンドに在籍していて、森の精みたいな格好して中毒性のやたらに高いヘンテコなポップミュージックをやっていたんだから。何々っぽい、というのが皆無なバンドだった（もちろん過去の素晴らしい音楽からの引用がいくつか認められたにしても）。セカンドから「Two Doors Down」というあまりに素晴らしいフロア・アンセムを生みだしたときから現在に至るまで、常に彼らはわたしたちが想像するミステリー・ジェッツというバンドの最高点を軽々と超え続けた。あるいは2000年代でもっとも評価するべきバンドのひとつに対して、個人的にあまりに称賛の言葉が少なすぎたんじゃないか、といまは後悔すらしている。</p>
<p>　そして4枚目となる今作から先行シングルの「Someone Purer」の全貌が明らかになったとき、彼らがシンセサイザーのキャッチーな音色に潔く別れを告げ、アメリカンな乾いたポップスに向かったという事実に、深く頷かざるを得なかった。これは当然の流れだった。彼らは80年代ニュー・ウェイヴやポップスの恩恵だけを受けていまの音楽性を築いたわけではない。それはもともと彼らのなかにあったものなのだ。彼らには素晴らしいメロディを書くセンスがあったし、それを大仰にせずセンス良くまとめる編集能力も備わっていた。おそろしくバランスの良いバンドなのだ。</p>
<p>　ファッションもクールだ（いまのバンド・マンでクールなのは、<a href="http://cookiescene.jp/2011/09/the-drums-portamentofrench-kis.php">ドラムス</a>か、ミステリー・ジェッツか、ウォークメンか、その3つが最高峰だろう）。そんな完全無欠のインディー・バンドに対して、わたしはやっと心から夢中になれるアルバムに出会えた。『Radlands』はまず、これまでのキャリアを総括するような大名曲にしてタイトル曲の「Radlands」でスタートする。前述の「Someone Purer」はライヴでも大合唱間違いなしのビッグ・アンセム。「Greatest Hits」はブランダン・ベンソンを彷彿とさせるアメリカン・ポップス。いまの時期の日曜の晴れた朝にうってつけの曲だ。こういう曲は余裕がないと書けない。1曲1曲挙げていくとキリがないな...（トーキング・ヘッズみたいな曲もある）。</p>
<p></p>
<p>　《Made in USA》</p>
<p>
<p>&nbsp; そんな言葉が真っ先に思い浮かぶ。米テキサス州オースティンでレコーディングされた今作だが、何でこんなにも気に入っているんだろうとよくよく考えてみたら、単にヴィンテージ・アメリカの香りがするからではなく、キラーズのセカンドにも通ずるグラマラスな魅力を『Radlands』にも感じるからだった。セカンド、サードを経てこその一枚。2012年、現時点で断トツのベスト。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p></p>
<p align="right"><a href="http://howtodancewithyou.blogspot.com/">（長畑宏明）</a></p>]]>
        
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    <title>TRICOT「小学生と宇宙」（Bakuretsu Records）</title>
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    <published>2012-04-07T15:00:05Z</published>
    <updated>2012-05-06T10:33:42Z</updated>

    <summary> 　「音楽とは快感である！」 　中嶋イッキュウ（ヴォーカル／ギター）、キダ モテ...</summary>
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        <name>伊藤英嗣</name>
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        <![CDATA[<p>
<p><a href="http://cookiescene.jp/Tricot%E3%80%8C%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E7%94%9F%E3%81%A8%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%80%8D.jpg"><img style="MARGIN: 0px 20px 20px 0px; FLOAT: left" class="mt-image-left" alt="Tricot「小学生と宇宙」.jpg" src="http://cookiescene.jp/Tricot「小学生と宇宙」-thumb-226x225.jpg" width="226" height="225" /></a>　「音楽とは快感である！」</p>
<p>　中嶋イッキュウ（ヴォーカル／ギター）、キダ モティフォ（ギター／コーラス）、ヒロミ・ヒロヒロ（ベース／コーラス）、komaki♂（ドラム）による京都の4人組バンド、トリコにとって初の全国流通盤となる「小学生と宇宙」を聴き終えたとき、思わずそう叫びたくなってしまった。まあ、実際は「こりゃ気持ちいい！」と叫んで、隣の住人から「うっせえ！」とお叱りを受けてしまったのだが、とにかく本作は、音楽を鳴らす喜びに満ちた4人の姿が目に浮かぶものとなっている。</p>
<p>　トリコは2010年に結成されたバンドだが、ライブ・パフォーマンスには定評があり、バンドの自主イベント《爆祭》は、秒速ソールドアウトになるくらいの人気を集めている。筆者も何度かトリコのライブには足を運んでいるが、なんといってもその魅力は、どの観客よりも楽しそうに演奏する4人の姿だろう。息の合ったブレイクをキメた瞬間や、そんな阿吽の呼吸に酔いしれているような立ち振る舞いは、いちいちカッコよくて本当にため息がでる。究極的に言えば、4人は"カッコいい曲を演奏する自分達が好き"なのである。</p>
<p>　そんな陶酔も、人によっては不快に思うこともあるだろうが、筆者は全然アリだと思うし、むしろもっと陶酔すべきだと思う。というのも、最近日本のバンドのデモ音源を数多く聴かせてもらうなかで、アレンジやプロダクションといった面は秀逸でも、曲そのものの構成や演奏に関してはスリル感がなく、演者と曲の間に距離があるものが多いからだ。それはそれで良い曲もあるが、演者の顔が見えない曲というのはつまらないし、繰り返し聴きたいと思うことも少ない。それに"カッコいい曲を演奏する自分達が好き"になれるのは、"音楽が好き"という前提があってのことで、でなければ、"カッコいい曲を演奏する自分達が好き"、もしくは"カッコいい曲が好きな自分が好き"といった次元にたどり着くことはできない。こうしたナルシシスティックな要素は、精魂込めて作りあげた曲を人に届ける際には必要不可欠なものだと思う。</p>
<p>　その点トリコは、曲との距離が極めてゼロに近く、曲にコミットしている。曲にコミットしすぎて不安定な荒々しさを見せることもあるが、表現したい音をひたすら追い求める本能と理性がズレていく摩擦によって生まれる、ヒリヒリとしながらも聴き手を昂らせるグルーヴは唯一無二のものだ。このグルーヴがもっとも発揮されるのは、やはりライヴだと思うが、本作はそんなライヴの雰囲気に近い音が収録されている。初の全国流通盤とあってか、"これがトリコだ！"と言わんばかりの、挨拶代わりにしては強烈すぎる剥き出しな姿が克明に刻まれているが、実はトリコ、勢いだけのバンドではなく、演奏力もかなり高い。繊細かつ豪快なギター、バンド・アンサンブルを力強く支えるベース、変拍子を自在に操るドラム、そのどれもが魅力的であり、技術に裏打ちされた豊かな表現力を獲得している。だが、どんなに変拍子を入れても、複雑な構成で展開が激しいものになっても、4人は"聴きやすさ"を忘れない。こうした姿勢は「ひと飲みで」に顕著で、本作中もっともチャレンジングなこの曲は、途中でテンポをぐっと落としファンク的な展開になるなど、本作の音楽的探求心を象徴しながらも、ポップ・ソングとしての万能性も備えた曲である。</p>
<p>　そしてやはり、中嶋イッキュウのフロントマンとしての才能にも触れるべきだろう。彼女が紡ぐ言葉は、語感の気持ち良さを重視した、例えば桑田圭祐と同様の作詞スタイルだと思うが、だからこそ中嶋イッキュウの言葉は反射神経に富んでおり、時折感情過多になりつつも、聴き手の想像力を無視せずしっかりコミュニケートする。こうした聴き手の捉え方を尊重する姿勢は、交流のある<a href="http://cookiescene.jp/2012/04/emi-music-japan.php">赤い公園</a>とも通じるものだが、「夢見がちな少女、舞い上がる、空へ」「MATSURI」は、聴き手の捉え方を尊重しつつも、彼女なりのメッセージがあるように思える。というのもいま挙げた2曲、特に「夢見がちな少女、舞い上がる、空へ」は、いまどき珍しく説教臭い。この説教臭さ、現在においてはちょっと異端だと思うし、そんな異端ぶりに思わず<a href="http://cookiescene.jp/2011/10/manic-street-preachersnational.php">マニック・ストリート・プリーチャーズ</a>を想起してしまったのだが、曲のドライヴ感と重なり合うように早口で歌われる歌詞は、聴き手の奥底に潜む"ナニカ"を確実に揺さぶる。</p>
<p></p>
<p>　本作を繰り返し聴いて感じたのは、いまの4人は自然と湧き出るアイディアに身を任せているということ。こうしたある種の野性的感性は、『The Music』期のザ・ミュージックと類似する部分でもあるが、この野性的感性がより意識的になったとき、トリコはもっともっと大きな存在になると思う。そういった意味で本作は、"完全無欠のミニ・アルバム"とは言えないが、それでも本作に収められた瞬間最大風速は一度体感すべきである。そのエネルギッシュなポジティヴィティーは必ず、あなたの背中をやさしく押しだしてくれるはずだ。</p>
<p>
<p>　《好きに踊れ》（「夢見がちな少女、舞い上がる、空へ」）</p>
<p>　この音楽、理屈じゃない。</p>
<p align="right"><br /><a href="http://twitter.com/TBotaku">（近藤真弥）</a></p>
<p><br />※本作は5月9日リリース。<br /></p>
<p></p>]]>
        
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    <title>THE DEMOS『Lovely』（Young Lion Of The West / Thistime）</title>
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    <published>2012-04-07T15:00:04Z</published>
    <updated>2012-05-06T09:52:58Z</updated>

    <summary> 　リラックスしていてフレンドリー。ジャム・セッションしていたら曲がいくつも出来...</summary>
    <author>
        <name>伊藤英嗣</name>
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        <![CDATA[<p>
<p><a href="http://cookiescene.jp/THE%20DEMOS.jpg"><img style="MARGIN: 0px 20px 20px 0px; FLOAT: left" class="mt-image-left" alt="THE DEMOS.jpg" src="http://cookiescene.jp/THE%20DEMOS-thumb-226x226.jpg" width="226" height="226" /></a>　リラックスしていてフレンドリー。ジャム・セッションしていたら曲がいくつも出来てしまったというような肩肘張らない楽曲がこのアルバムに詰まっている。まさにジャケットの写真みたいに気持ちの腰を下ろしてお酒でも嗜みながら聴けるロックンロール。きっと本作『Lovely』は音楽シーンに波を起こさないし、バンドはカウンター・カルチャーとしてのロックを演る意思もないのだろう。そこが素敵で、音楽は娯楽的に楽しむものというベタな言葉が本作の前では全く陳腐に響かない。そもそもバンド名がザ・デモズという、冗談なのか本気なのか分からないところにインディー・ロックの匂いがする。こういう気取っていないバンド大好きなのだ、僕は。</p>
<p>　ニューヨーク出身の男性2人によるザ・デモズ（ジャケットに映っている女性はメンバーではないのが残念）。彼らのファースト・アルバムである本作には敬愛するビートルズ、ビーチ・ボーイズ、<a href="http://cookiescene.jp/2011/03/rca-sony-music.php">ストロークス</a>の音楽性が色濃く反映されている。「Nervous」はストロークスの拝借すれすれ。そこかしこにビートルズやビーチ・ボーイズの音楽性が散りばめられているが、「ロックとはこうあるべき」という懐古的なところはなく、ローファイ感溢れるパワーポップを展開し、アート気質なんて丸めて窓から投げ捨てた爽快感が満載。共同プロデューサーに元ロングウェイヴのマイク・ジェイムズをむかえ、ミックスはホワイト・ストライプスの 『Get Behind Me Satan』 でグラミー受賞の経験もあるジョン・ハンプトンということから窺えるように、彼らの本質にあるのはグッド・メロディ、ローファイという、ビルト・トゥ・スピルやロングウェイヴが持っているものなのだ。</p>
<p>　ただ、ザ・デモズの場合はマット・ポンドPAやデス・キャブ・フォー・キューティーの『We Have The Facts And We're Voting Yes』にあるような哀感をも持ち合わせている。本作を「単なるビートルズの模倣」と評する向きはあるのかもしれないが、歌声のエコーの効かせ方やメロディ・ラインはデス・キャブやマット・ポンドPAのそれを取り入れたものであり、60年代的な音楽だと一口に言えず、ザ・デモズは歴史的な文脈から外れることを楽しんでいるように聴こえる。</p>
<p>　パソコンのディスプレイを前にクリックを数回すれば様々な音楽が聴ける時代にあって、ザ・デモズはビートルズもデス・キャブも並列に捉え落とし込む。無邪気なまでに。それは近藤氏が<a href="http://cookiescene.jp/2012/03/grimesvisions4ad.php">グライムスのレヴュー</a>で指摘したようにポスト・インターネットに通じるところがあるのかもしれない。ただ、ザ・デモズの場合は情報を絞り、ロックンロールからの遺脱を、ポップ感を失わないまま追求している。穏やかな楽曲に突如ギター・ノイズを入れたり、室内楽の要素を取り入れたり。どんなに親しみやすくとも、ロックという表現には常に歪みや痺れが内在されている。本作も例外ではない。そういった音楽性を、タイトルにあるように、ざっくばらんな調子で"Lovely"と言ってしまえるところがザ・デモズであり、痛快なのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p></p>
<p align="right"><a href="http://twitter.com/takashi682">（田中喬史）</a></p>]]>
        
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