DISCLOSURE「Latch」(PMR)

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 こうきましたか、ディスクロージャー。《Moshi Moshi》から「Offline Dexterity」をリリースしたのが2010年。それはインディー・ダンスに足を踏みいれながらも、あくまでクラブに根ざしたダンス・ミュージックに過ぎなかった。しかし、リリースを重ねるごとにハウス寄りのポップなトラックが目立ちはじめ、それは7月にリリースされた「The Face EP」でより明確になった。


 そして、この原稿を執筆している時点で英シングルチャート11位、ダンス・チャートではトップ3入りの大ヒットを記録している「Latch」では、サム・スミスのセクシー・ヴォーカルをフィーチャーしたスウィートなR&Bを披露している。「The Face EP」でもヴォーカルをフィーチャーし、R&B色を漂わせてはいたが、まさかここまで振りきったシングルを出してくるとは・・・。


 「Offline Dexterity」の頃から追いかけている者としては、こうした音楽性を打ちだすのは正直意外に思うし、そもそもここまで売れるとは予想もしなかった。デビュー当時はナイトウェイヴと一緒に語られることが多く、《Data Transmission》のポッドキャストで披露したミックスからも、彼らはクラブ・シーンの新鋭としてこれから注目を集めると思っていたが、いやいや、もはやポップ・スター候補と呼ぶべきポジションに登りつめている。


 とはいえ、もともと定評があった曲作りに加え、「Latch」のアーバン・ポップ的な側面を上手く表現したMVや、彼ら自身の端正なルックス(イケメンでしかも兄弟)がアピール・ポイントとしてイギリス中に広まったのだから、ポップ・スターへの道が開けるのも当然と言えば当然か。ここまできたら、とことん突き進んでスターの座を掴みとってほしい。



(近藤真弥)

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