SMILELOVE「Njajaja」(Bleeding Gold)

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SMILELOVE.jpg 垢抜けていないのに洗練されているという、なんとも摩訶不思議なロックに仕上がった4人組のスマイルラヴの本作「Njajaja」(7インチ)は、ペイヴメントやヴェルヴェット・クラッシュらと比べることができるサウンドで、その入り組んだギター・サウンドの数々は実に複雑でいてキラキラと輝いている。

  思ってもみなかった場所で友人と出会ったときのような驚き、喜び、みたいなものがありながらも、そういった感覚論だけではなく、ギターのフレーズの一筋一筋が突発的な新鮮性を持って鳴らされるものだから聴き手を飽きさせない。シンプルなフレーズも、折れ線グラフのようなフレーズもきまっている。

 それ以前にベース、ギター、ドラム、女性ヴォーカルそれぞれの絡みが絶妙だ。バランスが崩れそうで崩れない境目を縫うように鳴っている。それはミックスを手掛けたコーカス(CAUCUS)の柳川勝哉によるところが大きいのだろう。

  もともとスマイルラヴが持っていた引き出しを一気に開け広げ、整頓し、提示している。でも妙な細工はしていない。それがスマイルラヴの小気味の良さをさらに浮かび上がらせていて痛快なのだ。ポップなジャケット同様にポップ。ついボリュームを上げたくなる。

 

(田中喬史)

 

【編集注】本作はTHE STONE RECORDSにて販売中

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