UHNELLYS『UHNELLYS』(I'mOK)

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 結成10年のkimとmidi、男女2人組の4枚目にしてセルフ・タイトル作。アシッド感覚とねじれたポップさが入り混じったような不思議な魅力に溢れた1枚。奥行きのあるバリトン・ギターにエモーショナルなリズムが見事に調和し、ヒップホップとジャズな要素をバランス良く兼ね備え、まさにこれからのクラブ・カルチャーにおけるロックが持つ音楽性と可能性を見せつける重要作品に仕上がっている。

 聴き込んでいくほど、彼らが施したサウンド・マジックが解き明かされるような内容になっているんだけど、その楽しみを玄人のものだけにしていないことが、この作品の素晴らしいところ。開放感に溢れているのだ。また、社会情勢が反映された歌詞は一度聴いただけでは正直わかりにくい部分もあるんだけど、意外にも(ごめんなさい!!)ロマンティックなヴォーカルが効いてきて、後でクセになるほどの味わいに変わる。今作はウーネリーズをめぐる状況を色々な意味で覆す作品になると思う。

 

(粂田直子)

 

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