MIDDLE 9「Cettia Diphone」(Lyon / Pengiunmarket)

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middle9.jpg 大阪を拠点に活動する4人組インスト・バンド、ミドルキューが3年8ヶ月ぶりにミニ・アルバムを発表。これがバツグンに素晴らしい。彼らが奏でるメロディーに誰もが酔いしれる、ズバリ! 最高傑作なのだ。フリーキーな混沌ポストロックがさらに狂化。ギターとドラムが吐き出す濁流グルーヴが脳ミソを破壊し、ニヒルな詩情を携えたトランペットが神経を逆撫でする。しかし、そこには躊躇のかけらも無く、逆に晴れ晴れとした気分に。湿ってはいるものの妙に渋みを感じさせる夜露的オルガンと、溢れ出る叙情をあえて抑制したようなメロウ寸止めサウンドのハマリ具合も完璧。

 良い曲と良い演奏の為にひたすら腐心すること。この当たり前を本当にやり遂げているバンドがどれほどいるのか。皆に開かれていながらどこからも完全に独立し、現実的でありながら現実に追従しない。だから最新の作品やライブが最重要となり、安易に消費されない普遍性を帯びている。凄いバンドだと思う。

 

(粂田直子)

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