EGOISTIC 4 LEAVES『Aluva』(Penguin Market)

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EGOISTIC 4 LEAVES.jpg ソフトなエキセントリック感と美しく軽やかに疾走するメロディー、そしてドラマチックな奇数拍子で、前情報なしの耳をグッと掴まえた罪なヤツら。

  名古屋発の6人組で結成から約10年、今作が待望の初音源だ。ジャズ的な質感を軸に、ラテンやハウス、エレクトロニカの旨味を溶かし込んだアレンジも良いし、曲も良いし、演奏も良い。つまりは完璧なのだ。

  音(鳴り)に対するこだわりはひしひしと感じるものの、革新性や奇をてらう様子はなく、ただひたすら気持ち良さとかっこ良さが鳴り響くばかり。サウンドの精緻な完成度やアレンジの幅も広い。その結果ポップ寄りになり、普段歌ものをメインに聴いている耳にも、かなり魅力的なのだ。ジャンルや概念を越えて、強烈な個性と存在感を放つ彼ら。特に気怠げなキーボードがその世界を神聖に響かせ、その器の大きさを思い知らされる結果に。

  メンバー6人がそれぞれスタイリッシュな才能であることも重要だろう。その才能がさらに発揮されることを期待して、長く付き合っていきたい。

 

(粂田直子)

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