BURNT FRIEDMAN『Bokoboko』(Nonplace)

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BURNT FRIEDMAN.jpg バーント・フリードマンは、90年代からドイツ・エレクトロニック・ミュージック・シーンで活躍するベテラン。ドイツは数多くのエレクトロニック・ミュージック・アーティストを生みだしてきたことは周知の事実だと思うが、そのなかでもバーント・フリードマンは、エクスペリメンタル志向が強い人だ。

 アトム・ハートで知られるウーヴェ・シュミットと組んだフランジャーや、カンのヤキ・リーベツアイトとのコラボレーション。自身もノンプレイス・アーバン・フィールド名義で『Golden Star』というエクスペリメンタル・ダブの名盤を生みだすなど、様々な音楽性を披露している。

 ここ10年はジャズに強い興味を示すなど、オーガニック・サウンドに傾倒していた彼だが、ソロとしては2007年の『First Night Forever』以来5枚目となる『Bokoboko』も、オーガニック・サウンドが色濃く出ている。アルバム・タイトルの『Bokoboko』もそうだが、「Uzu(渦)」「Deku No Bo(木偶の坊)」「Mura(村)」といった具合に、収録曲も日本語が名づけられているものが多い(他にも「Sendou(仙道)」「Totan Yane(トタン屋根)」「Memai(眩暈)」といった曲もある)。

 確かに本作はオリエンタルな雰囲気を感じさせるが、もちろんそれだけでなく、アフリカン・ビートやクラウト・ロックなど、数多くのリズムによって、独特なポリリズム的グルーヴを創造している。先述のヤキとのコラボレーションでも複雑怪奇なリズムを刻んでいたが、本作ではそのリズムがよりダイナミックになり、ある種のサイケデリックな領域に達していて、とんでもないことになっている。

 さらにはスチール・ドラム、タケシ・ニシモト(I'm Not A Gun)の演奏によるインドの弦楽器サロード、そして、自家製のゴムバンド・ギターまで持ちだす多彩な音色も、本作の秘境的アトモスフィアを生みだすのに一役買っているし、それを可能にする丁寧なプロダクションも光るアルバムだ。

 

(近藤真弥)

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