THE CREAMS「Panache」(Node)

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THE CREAMS.jpg 結成からわずか1年あまりで音源リリースにこぎつけてしまった、ザ・クリームズ。その記念すべきミニアルバムの名は、「Panache」。しかも、藤子名人やD.J.フルトノを筆頭に、毒色豊かな個性的すぎるアーティストの音源をリリースしてきた《Node》からだすということで、これまたびっくり。おそらく、バンドを率いるナオロックが同レーベルから『In The House』というミックスCDをリリースしてるし、その縁でしょうか?

 まあ、それはともかく、ザ・クリームズですよ! まず、ザ・クリームズは先述のナオロックが率いる4人組ガールズ・バンドで、2010年に活動開始。順調にライブ活動を重ねてゆき、晴れて「Panache」リリースに至る、といった感じでしょうか(だいぶはしょったけど)。そして肝心の「Panache」は、スカスカなガレージ・ロックと、ザ・ラプチャー以降のディスコ・パンクを掛けあわせたような、カッコいいヘタウマ音楽。80年代ポスト・パンクの影響を感じさせ、アイディアと才気が先走ったような音は、ザ・レインコーツやスリッツを想起させる。トンがったアングラ臭を漂わせているのも、本当にカッコいいです。

 また、ユーチューブで観れるライブ映像やフォトを見るかぎり、ファッションにもこだわりを持っているようだ。モッズ、パンク、サイケ、かつて音楽は、ファッションと密接な関係にあったけど、その関係をモダンにアップデイトし、現代に蘇らせようとしているのかも? 例えばラフ・シモンズが、90年代にデヴィッド・ボウイを再解釈したように。とはいえザ・クリームズは、もっと折衷的。ナオロックのブログで見れる画像を見ると、実に様々な時代がコラージュされている。音楽とファッションに詳しい者なら、思わずクスッとしてしまうので、ぜひ見てほしい。

 2011年は、日本のインディー・シーンが本当に面白かったと思うが、この盛り上がりは、2012年も続きそうですね。日本にも、こんな面白いポップ・ミュージックがあるんですよ、みなさん。これを聴き逃すなんて、もったいないとは思いませんか?

 

(近藤真弥)

 

 

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