MODESELEKTOR『Monkeytown』(Monkeytown / EMI Music Japan)

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MODESELEKTOR.jpg  ちょっと気持ち悪い赤ちゃんジャケが印象的な前作『Happy Birthday!』で、世界的な評価を獲得したモードセレクターの約4年振りとなるニュー・アルバム、それが『Monkeytown』だ。彼等が立ち上げたレーベル《Monkey Town》からのリリースとなる本作は、モードセレクターのラテラルな音楽性が見事に発揮された良盤となっている。

 『Happy Birthday!』もトム・ヨークとマキシモ・パークが参加するなど2人の独特なフックアップ・センスが光っていたけど、『Monkeytown』においてそのセンスはさらに広がりを見せている。「Pretentious Friends」で力強いラップを披露しているバスドライヴァー(Busdriver)や、「Berlin」でセクシーな歌声を聴かせてくれるミス・プラチナ(Miss Platnum)。《Warp》に所属するPVTや、前作に続いて参加のトム・ヨークなど、これら多彩なゲストを扱う2人の手腕も秀逸だ。

 ベルリン出身らしい硬派な音作りは健在だが、前作まで存在していた中毒性は抑え、よりドラマティックに興奮を繰り返す瞬間芸に比重が置かれているのは、時代を反映させた結果として生まれたのかも。人によってはこの瞬間芸を何度も聴いていると食傷気味になるかも知れないが、『Monkeytown』をキッカケとして、モードセレクターのハイブリットなエレクトロニック・ミュージックが多くの人に聴かれるべきなのは間違いない。

(近藤真弥)

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