SOAKUBEATS 『Tatsuru Of The Living Dead』(Self Released)

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Soakubeats『Tatsuru Of The Living Dead』.jpg  僕がSoakubeatsの音楽と出会ったのは偶然だった。友人がBandcampに曲をアップしたとのことで、その曲をダウンロードするまでの間適当に同サイト内を検索していたら、Soakubeats『Tatsuru Of The Living Dead』が出てきたというわけだ。すべての曲に「内田樹の...」というタイトルが付けられていることにも驚いたが、音源を聴いてみるとこれまた破壊力満点の曲群に驚かされてしまった。

 ダフステップとグライムに影響を受けたビートが特徴的で、音がむき出しになった状態で聴く者の耳を襲ってくる。プロダクションや音作りには粗さが目立つものの、それ以上の勢いや熱にどうしても惹きつけられてしまう。「内田樹のサタデーナイトフィーバー」を聴いたときは「攻撃的になったゴールド・パンダかな?」と思ったりしたけど、「内田樹の神戸GAL学院大学」では反則すれすれの愉快犯的な荒業を見せてくれる。正直なぜここまで内田樹にこだわっているのか分からないが、ユーモアを滲ませながらも、思わずクスっと笑ってしまう鋭いビートを鳴らせるアーティストはそう多くない。

 どこまでも挑発的で、そこに初期衝動の塊とエネルギーが詰まっている『Tatsuru Of The Living Dead』。これは紛れもない現代のパンクだ。

(近藤真弥)

追記: 『Tatsuru Of The Living Dead』は、こちらのリンクからダウンロードできる。


 

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