佐伯誠之助 『Ingo Beats Vol.1 Remixies!!!』(Vol.4)

|

佐伯誠之助.jpg  前にクッキーシーンでも紹介した「Ingo Beats Vol.1」に収録されている楽曲のリミックス集が、『Ingo Beats Vol.1 Remixies!!!』という形でリリースされた。参加アーティストは総勢60名以上という大ヴォリュームになっていて、オリジナルからより多くのちんぽが生み出されている。

 このレビューを書くにあたって当然ながら全収録楽曲を聴いているわけだが、よくも被らずここまでみんな個性を発揮できるなと心底感心するとともに、才能豊かなアーティストがこんなにもいるのかと驚愕させられてしまった。そのなかでも特に惹かれた曲について書いていくと、まずは909 Stateによる「珍宝的 ~シーズン1~ The Chimpo -Season1-」のリミックス。909 Stateはアシッド・サウンドを得意とするアーティストで、今回のリミックスでも強烈なアシッド・ハウスならぬアシッド・チンポを鳴らしている。「チンポ」と連呼するヴォイス・サンプルを上手く乗せた非常に面白いトラックとなっているが、僕が聴いた限りPhuture「Acid Trax」とHardfloorを掛け合わせたような音になっていると思うのだがどうだろうか? そして石井モタコだ。この人も「珍宝的 ~シーズン1~ The Chimpo -Season1-」をリミックスしているけど、僕のような凡人には理解できないまさに"孤高"という言葉が相応しいものに仕上げている。他にもThe Prodigy「Voodoo People」のPendulum Remixとちんぽをマッシュアップしたおもしろ三国志、日本のジューク・シーン発展に多大な貢献をしているD.J.Fulltonoによるぶっ飛んだジューク・リミックス、さらにはTofubeatsの美しい下ネタリミックス。この優雅な卑猥さに敵う曲といったら、Lil Louis「French Kiss」ぐらいかもしれない。

 しかし、ここまで素晴らしいリミキサー陣が束になっても、まったく霞むことがない楽曲を生み出す佐伯誠之助ってなんなんでしょうね? ほんと、すごい人だと思います。

(近藤真弥)

追記: 本作はVol.4のホームページからダウンロードできる。

retweet