「放課後ティータイム」はクッキーシーン・ムックに載せるべきだったのか?

|
2011年なかばに発売されたクッキーシーンのムックに、アニメ『けいおん!』から派生した『放課後ティータイム』の記事を載せようと強烈に主張し、当該原稿を書いたのは、ぼくでした。

それに関して、読者のかた(「Private Top 10s Of 2010」にも投稿してくださった、たびけんさん)から貴重なご意見をいただきました!

なるほど! と感心しました。もちろんぼくにはぼくの意見があるのですが、ここ(「The Kink Controversy」)は、その名のとおり「討論」の場。あえて自分の意見は併記せず、そのまま掲載させていただきました。たびけんさん、ありがとうございます!

さて、みなさんはどう思われますか?


>>>>>>>>>>

「POP&ALTERMATIVE 2011(21世紀ロックの爆発)」買って読みました。2010年〜今年のCDガイドとして、また、80sのポスト・パンク勢についての記事も非常に楽しく読むことが出来ました。

 今回送らせていただいたのは、このムックに載っている「放課後ティータイム」の記事です。これに関しては、ちょっと僕は異論があります。

 僕は「けいおん!」というアニメ自体は楽しく観ていました。オトナが作った限りなく過剰な青春像ではありますが、青春ものとして楽しめました。しかし、このCD「放課後ティータイム」は、やはり、端的に言えばアニソンやキャラクター・ソングの範疇を出ていないように感じました。

 本作を聴いて、果たして楽器を持とうとする人間が何人いるのでしょうか? 金を持っているオタクが、彼女たちが劇中で使っていたギターを「オタク・グッズ」の一つとして買うのなら想像はできますが、これを聴いてバンドをやろうと思う人はかなり少ないのではないか? と思います。

 結局、この「けいおん!」を代表するアニメのいくつかは、過剰に美化され作られた、ありもしない可愛い女の子の日常を外側から見て楽しむ(萌える)というものであると思いますし(それ自体は否定しません)、可愛い女の子は何をしても可愛いのですから、当然、楽器を持っても可愛いのは当たり前です。「バンドが実在しなくてもかまわない」という現象としては面白いですが、これが「音楽好きになってほしい若者の為のアルバム」かどうかは疑問が残る、と僕は思いました。

 また、「"音楽好きの年寄り"が設定したのは見え見えのアルバム」なことは僕もわかるのですが、それならもっと、アニソン/キャラクター・ソングの枠を飛び越えて録音してほしかったと思いました。例えばDisc2をもっとガレージやローファイのようなデモ音源にするとか...。

 本作では、確かに OP・EDで使われた楽曲よりもさらにバンド・サウンドが強調されているように思えましたが、それでもJ-POP的なきらびやかな音像、ハード・ロックやメタルを通過した予定調和過ぎるギター・ソロなどは果たして現代のポップ&オルタナティヴをまとめている本雑誌が一ページを裂いてまで取り上げるべき音楽なのか? と疑問を抱きます。

 散漫ではありますが、そんなことを考えました。

retweet