FOUNTAINS OF WAYNE 『Sky Full Of Holes』(Atlantic / Warner)

Fountains Of Wayne.jpg  ああ、これはすごく良い。前作はパワーポップの「パワー」の部分が強くて、それも従来とは違う曲の魅力を引き立たせていたからすごく好きだったんですが、今作はセカンドみたいな雰囲気ですごくいまの気分にフィットしました。そういう意味ではパワーポップの「ポップ」の部分が強いアルバムかもしれません。でもつくづく良い曲を書くバンドだな、と感じ入ってしまいました。けっして地味にコツコツと、というタイプのバンドではないと思います。サードでは「Mexican Wine」や「Stacy's Mom」などのアンセムもバリバリ書いていたし、ただの良質なパワーポップバンドとは一線を画したポジションにいるバンドですよね。そして今作はもう一度自分たちの足元をきっちり見た、という印象が強いです。

 最初は勢いよく「The Summer Place」でスタート。思わず笑みがこぼれてしまいました。そのあとの「Richie And Ruben」がすっごく好きです。これがセカンドとか、あるいはサードの「Hey Julie」みたいな雰囲気で、一番好きなFOWがまたここに戻ってきたんだ、という感じがしました。4曲目の「Someone's Gonna Break Your Heart」や11曲目の「Radio Bar」も新しいフェイバリットになりそうです。彼らは私にとってアメリカに望むすべてのことを叶えてくれる存在です。夏に心地よい風が吹いて、笑顔がキュートな娘(ときにそのお母さん)と恋をして、世界で一番美しい夕暮れがあって、というようなイメージです。もちろんそうじゃない部分も評価するべきなのでしょうが、彼らはやはりアメリカの宝だと思います。アイドルとか他のポップバンドのために惜しげもなく曲を書いてあげるアダムも大好きです。このくらいのペースで良いからまだまだアルバムを作ってください。2011年に最高のプレゼントをありがとう。

(長畑宏明)

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