THE BLANCHE HUDSON WEEKEND 『Reverence, Severence And Spite』(Squirrel Label / Violet And Claire)

|

The Blanche Hudson Weekend 『Reverence Severance And Spite』.jpg  根暗じゃないジーザス・アンド・メリーチェイン? ノイジーなガレージ・ロックをやりだしたストーン・ローゼズ? まあ、どんな呼び方でもかまわないけど、元マンハッタン・ラヴ・スーサイズのダレンとキャロラインが新たに始めたバンド、ザ・ブランシェ・ハドソン・ウィークエンドが『Reverence, Severence And Spite』という素晴らしいアルバムを上梓した。

 前述のジザメリやストーン・ローゼズ、そしてニュー・オーダーなど、イギリスが生み出してきた素晴らしいバンドの要素が見え隠れして、それは奇しくも、イギリスのインディー・ロックの歴史を眺めているようで、とても不思議な感覚に陥ってしまう。轟音のなかに潜む、どこか懐かしさを感じる人懐っこいメロディーも、この不思議な感覚への導火線となっている。

『Reverence, Severence and Spite』の、甘美で爽やかなノイズ・ギター・ポップは、正直派手なアルバムとは言えないし、なにかでかいトピックを生み出すバンドではないかも知れないが、こうした良い曲を生み出すカッコいいバンドが、多くの人の目にとまることを、心の底から願うばかりだ。だってこんな良いバンド、一部のインディー・ロック愛好家のものだけにするなんて、あまりにもったいないでしょ?「僕のもの、私のもの」ではなく、「私たち、僕たちのもの」にしていきましょう。

(近藤真弥)

retweet