あくまで個人的な意見である。2011年のシーンを決定づけるアルバムはグループラヴが今年の秋にリリース予定のデビュー盤であり、とびっきりホットで長くなりそうな夏にへヴィーローテーションされるべき曲は彼らの「Naked kids」か、もしくは「Colors」のほかにない。グループラヴがいったい何者なのか、ここ日本では彼らのプロフィールさえまともに紹介されていないが、どうやらロスを拠点に活動しているようだ。5人のうちロンドン出身のメンバーが一人いて、あとはアメリカ人で、ギタリストはイエスの元メンバーの息子だそう。そのサラブレットが所有している家のスタジオでグループラヴの曲もレコーディングされている。デビューして間もなくフローレンス・アンド・ザ・マシーンの前座としてアメリカ・ツアーをまわり、名を広めた。そしてNMEが選ぶ2010年の「ソング・オブ・ザ・イヤー」の上位に彼らの「Colors」がランクインされる(わたしは1位でも良かったと思っている。身震いがするくらいの名曲である)。そこから私のような「自分たちの日常を変えてくれるようなインディバンドがいないか、常に嗅ぎまわっている」音楽ファンたちのあいだでざわざわし始めたのである。
アーケード・ファイアのファーストにあった祝祭のフィーリングを思い出してみてほしい。あるいはアークティック・モンキーズが「When The Sun Goes Down」のワン・フレーズで60年代を羨望の眼差しで追いかける必要なんかないくらいの興奮を私たちに与えてくれたあの瞬間を思い出してみてほしい。リバティーンズが信じがたいくらいにティーンを熱狂させた、フラジャイルだからこそ魅力的だったバンド・ドリームでも構わない。こんなにもエモーショナルでフリーな音楽を、あなたは愛せずにいられるだろうか。ソングライティングのアイデアがずば抜けていて、コーラスを務める女の子のキーボディストが最高にチャーミングで、ドラムがずっしり心臓に響いてきて、ほかに必要なものなんてある? いまのティーンには彼らがいるのかと思うと、わたしが3年以上も前にそれを卒業してしまったという事実が残念で仕方ない。とにかく今回紹介したこのEPに収録されている楽曲はどれも傑作で、とくに「Colors」は何だかもどかしくなるくらいの名曲です。もう称賛の言葉は使い果たしました。もう一度書きますが、彼らのニューシングルが夏にリリースされて、秋にはデビュー・アルバムの全貌がついに明らかになります
