L.E.D.『Elementum』(Penguinmarket)

led.jpg 日本のインストミュージックの流れそのものを修正する気概に溢れた、圧倒的に想像力豊かでエモーショナルな音。2000年に結成された7人組のインストバンド、L.E.D.のセカンドアルバムは規格外の唯一無二っぷり。エレクトロニカ、アンビエントからジャズ、ファンク、ヒップホップまで様々な要素を追い求め、独自のフィルターを通して再構築、オリジナルな位置に辿り着いている。インストバンドだから歌詞はない(今作には原田郁子をフィーチャーしたバンド初のヴォーカルトラックがあるんだけど、これが本当に素晴らしい!!!)けど、バンドが今どういう感情なのか、それをどういう音にして、そこからL.E.D.の世界観をどう表すのか、という彼らの集中力からは強いポジティビティーを感じる。

 世間一般にメッセージ性の強いロックが上で、インストミュージックが低く見られることが多いけど、フォーマットではなく、聴き方が重要なんだと思う。あらゆる要素を飲み込んで、ステイタスのあるものをドレスダウンさせる。彼らの音楽に和やかさだけではないエッジがあるのはその為。

(粂田直子)

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