これこそインディー・ポップの真骨頂、醍醐味であるといえる作品。リアル・エステイトのギタリスト、Matthew Mondanileによるソロ・プロジェクトの3rdアルバム。平坦なドラム・マシーンと、トロピカルかつサイケデリックに重ね合わせたギターによる人力アンビエントは、文字通りDIYかつローファイであり、「こねくり回していたら、こんなものができちゃいました」と言わんばかりの、強烈なセンスが光る(しかしながらギターの演奏は相当の上手さ)。
リアル・エステイトでは、ドリーミーかつポップなバンド・サウンドの中に、危うさ、ノスタルジー、あるいは毒のようなものが垣間見えていたが、ダックテイルズにおいては、そういった複雑な要素は薄まっている。現実的なしがらみからトリップしたかのように、ストレス・フリーで白昼夢的だ。いずれにせよ、00'sの最後に現れた新機軸バンドが、非常にトラッドなインディー・ポップを鳴らしているというのは気持ちがいい。この質感は堪らない。
DUCKTAILS『Ducktails III: Arcade Dynamics』(Woodsist) [reviews]
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