藤田聡

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DEERHUNTER『Halcyon Digest』
SCHOOL OF SEVEN BELLS『Disconnect From Desire』
AS MEIAS 『As MeiasII』
GREGORY AND THE HAWK『Leche』
PREDAWN『手のなかの鳥』
SIMIAN GHOST『Infinite Traffic Everywhere』*画像
ANDYMORI『ファンファーレと熱狂』
BROKEN LITTLE SISTER『Memories,Violet&Demons』
EMPIRE!EMPIRE!(I WAS A LONELY ESTATE)『What It Takes To Move Forward』
L'ALTRA『TELEPATHIC』





 2010年、上記おそらくシーンの流れとはそれほど関連性がないですが、でも、現在ってそういうもんでしょうということで選んだ個人的10枚です。
 
 ディアハンターの前作にも勝る深い陶酔感は、ここ数年で彼らを中心としてサイケデリック・ミュージックが更新されていくのを確信させ、新しい刺激でした。来日公演では、ロックバンド然とした『Microcastle』の来日時に比べて明らかに芯の太くなった演奏に心地いい轟音フィードバックが覆い、音源が再解釈され、 それはそれでまた別の魅力がありました。ディアハンターと同じくシューゲイザー的文脈で語られていた(いる)スクール・オブ・セヴン・ベルズは近未来もしくは秘境を思わせるサウンドはクリアさが増して、全体のクオリティが底上げされていた傑作でした。また、90'sエモ好きの自分としては、アズ・メイアスの新譜が10年 振りにリリースされ、そしてその事実よりも、何よりそれぞれの楽器が計算され尽くされ奇跡的なバランスで鳴っている内容の素晴らしさにに、止まっていた時代が推し進められたかのように興奮し。グレゴリー・アンド・ザ・ホークやプリドーンなどの女性シンガーソングライターのクオリティの高い楽曲で感傷に浸り。前者の「Soulgazing」、後者の「What Does It Mean」という曲を何度聴いたか...。エアリアルのボーカル・ギターでもあるセバスチャンことシミアン・ゴーストは透明で空間的な音に暖かい彼のメロディが、いわゆる北欧エレクトロのなかでも豊かさを感じて美しかったです。アンディモリは彼らの俯瞰ていながらも生き急いでいて、脆さも同時に感じる『ファンファーレ と熱狂』を聴いたときは衝撃で、こんな日本のロックバンドなかなかいなかった。メンバーの脱退と加入を乗り越えて2011年の今年にリリースされる新譜が楽しみです。タイトルは『革命』だそうで。
 
 シーンが多様化したと言われてだいぶ経ってもいますが、未だに刺激的な音楽に出会ったときのどきどきが続いているということは、「新しい」音楽は生まれ続けているのだなと実感します。2011年もいい年でありますように。

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