犬飼一郎

|
4_inukai_10.jpg
ARCADE FIRE『The Suburbs』
DANGER MOUSE & SPARKLEHORSE『Dark Night Of The Soul』
THE BLACK KEYS『Brothers』*画像
VAMPIRE WEEKEND『Contra』
MI AMI『Steal Your Face』
GORILLAZ『Plastic Beach』
KONONO No.1『Assume Crash Position』
KINGS OF LEON『Come Around Sundown』
THE DEAD WEATHER『Sea Of Cowards』
NEIL YOUNG『Le Noise』






 やっぱりディアハンターとMGMTは外せないでしょ。22-20sの復活もうれしかったし、働き者デンジャー・マウスとシンズのジェームズ・マーサーがコラボしたブロークン・ベルズも最高だった! マニックスやポール・ウェラー、エドウィン・コリンズとかベテラン勢も頑張ってた。LCDサウンドシステムは、これが本当にラスト・アルバムなのかな?...などなど。考え始めたらキリがない! でも、順位が違うだけで他と同じようなアルバムが並ぶのもつまらないと思う。そんなふうに楽しく悩んで決めた10枚。

 デンジャー・マウス&スパークルホース『Dark Night Of The Soul』は、僕にとって忘れられない1枚。残念なことにスパークルホースことマーク・リンカスの遺作となってしまった。フレーミング・リップスやストロークスのジュリアンが参加したこの素敵なコラボレーションは、もっと注目されるべき。マークが紡ぐイノセントなメロディ、それに寄り添うようなデンジャー・マウスのトラック・メイキングが本当に美しい。これからも多くの音楽ファンに耳を傾けてもらいたいと思う。ミ・アミ『Steal Your Face』は、(たぶん勝手に?)ボブ・マーリーをジャケットに採用。知的なパンク・スピリットを感じさせるコンセプトは最高にクールで、鳴っている音楽は最高に熱い!ハードコア/ポストパンクで最良の進化型。いま、ライヴを見たいバンドのひとつ。

 2010年の心残りは、ブラック・キーズ『Brothers』をクッキーシーンで紹介するのを忘れていたこと。何でかな? たぶん、僕が寝ぼけていたからだと思う。寝る間も惜しんで、このアルバムを聞き続けていたから! バンド名のとおりブラック・ミュージックを思う存分に吸収してきた彼らが、ついにその表現方法からビジュアル・デザインまでを黒く染め上げた最高傑作。デンジャー・マウスのプロデュースによる前作『Attack & Release』で商業的にも大ブレイク。そして09年にはBLAKROC(ブラックロック)として、モス・デフやRZA、Qティップなどのヒップホップを代表するアーティストとのコラボレーションを実現。そのプロセスで深めた自信とブラック・ミュージックへの洞察は、僕たちの想像を軽く飛び越えてゆく。ブルースを基調とした音楽性、同じバンド・フォーマット、そして白/黒というバンド名から、何かとホワイト・ストライプスと比較されてきたけれど、もうそんな説明も不要だろう。最高にカッコいいブルース&ソウルをありがとう、ブラザーズ!

 2010年は、素晴らしいアルバムが多かった。そんな年に僕自身がクッキーシーンに参加できたこと、そしてムックが完成したことは本当にうれしかった。最高の1年に感謝!2011年はブライト・アイズ、ジャック&メグ・ホワイト、デンジャー・マウスに注目しよう。今年もたくさんの素敵な音楽と、たくさんの素敵な仲間に出会えますように!

retweet