ヨンシー at 恵比寿 Garden Hall 2010/12/3 [live reports]

 とにかく圧巻だった。まず驚いたのがメンバーの衣装。シガー・ロスでは見られない派手な格好は非常に目を惹き、スクリーンの映像にない赤を基調とした民族衣装に近いものをまとい、それをヨンシー以外にもパートナーのアレックスを含む全員が着ているという大変おしゃれなステージ。そして何よりもドラム。アルバム内の「ゴー・ドー」のドラムよりもっと激しいドラミングが終始観客をとらえ、ライヴならではの魅力を大いにみせてくれた。ステージでヨンシーとアレックスが絡むことはなく、ヨンシーはとにかくヴォーカリストに徹し、他のメンバーは全員がジョニー・グリーンウッドかのようにたくさんの機材を操り、特にドラマーが弓で木琴を弾くところは印象的。次にこのアーティストの最大の魅力、それがスクリーンによる演出。衣装と相反するダーク・トーンを基調とし、花や生物などを多く取り入れた夢のような世界を、最初から最後まで多く長くみせてくれたのだ。彼らの衣装もいっそう映えつつ、どちらも消さず強調される美しさ。そこに彼らの骨頂を感じる。ヨンシーはソロ・プロジェクトにおいて"アーティスト"であることを前面に出したかったのではないだろうか。シガー・ロスにおいてヨンシーはギター&ヴォーカルのフロントマンだけであって、彼個人のアーティスト性が見えるわけではない。楽曲、演出、背景、衣装、そのパフォーマンス全てにおいて完璧にアーティストである彼個人を、見せたかったのではないだろうか。そんな気がした至福の時間だった。

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このページは、伊藤英嗣が2011年2月10日 01:40に書いたブログ記事です。

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