フォー・ボンジュールズ・パーティーズ『Okapi Horn』(&) [reviews]

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 フォー・ボンジュールズ・パーティーズの新作には、奇妙な楽しさが満ちている。この作品では、青空の下の明るさも深い森の中の暗さも併せて描かれている。それぞれの曲がそれぞれに異なる複雑な展開を見せるのだが、それでいて、アルバム全体を通して聴くと不思議と統一感がある。

 一見相反する要素が自然に同居しているというのは、リーダーのハイタニ氏がインタヴューでコンセプトとして挙げている夢を表現していることに成功しているのだと思う。そして夢は儚いものであるが、彼らが紡ぐ夢は生命力に満ちた逞しいものだ。ライヴでは、フルート、クラリネット、トランペット、ホルン、トロンボーン、ヴィブラフォンetc...と、メンバーが楽器をとっかえひっかえ演奏し(なにせ1曲で演奏される楽器の方がメンバーより多い!)、視覚的にも楽しいのだが、このアルバムでは音だけでもその楽しさを表現している。実に多くの音が使われており、カラフルな印象を受ける。ジャケットに描かれたオカピの角のように。

 そして、アンサンブルの妙こそがこのバンドの重要な核のひとつだと改めて思う。溢れる音からは、混沌ではなく、メンバー達が笑いながら音でコミュニケートしている様を感じ、それが何とも心地よい。とても濃密で愛おしい作品。蛇足だが、これでストリングスを使いこなしたら恐ろしいバンドになるのではないだろうか?


*インタヴューはこちらに掲載されています。【編集部追記】

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このページは、伊藤英嗣が2011年1月18日 18:06に書いたブログ記事です。

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