MUSEUM OF BELLAS ARTES 「Days Ahead」10" (Force Majeure)

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 このスウェディッシュ・ガール・ユニット最高。これは7"でリリースされた「Watch The Glow」も収録された新作EP。音はチルウェイヴの文脈で評価されそうな気もするけど、潮流なんて気にしてない感じがツボ。イタロ・ディスコ色が強いエレ・ポップで、ジョルジオ・モロダーの影もチラホラ見えてくる。最先端というわけでもないし、流行に乗ったイヤらしさもない。じゃあ実験的な前衛音楽なのか? というと、そうでもない。たぶん彼女達は音楽的な野心がなくて、「暇つぶしでやってみたら上手くいっちゃった」という空気がぷんぷんする。ある意味今っぽい佇まいです。リンドストロームやロイクソップもそうだけど、北欧系のアーティストは秘境的な音を鳴らすような気がする。今挙げた2つは「どこかへ連れて行ってくれる」けど、この娘達の音楽からは日常のちょっと過激な部分が見えてくる。初めてセックスをした日が青春映画的な場面として飛び込んでくる感覚というか、童貞・処女喪失をした(若しくはする)瞬間に似たような疼きが、自分のピュアな部分を刺激してくれる。「Days Ahead」は、ハッキリしないムズムズとした感情が鳴らされていて、その感情が僕の失われた部分を突いてくる。だからこそ、ここまでピュアな音を鳴らせるのだろう。

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