ホワイト・ライズ『リチュアル』(Geffen / Universal)

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 あら? なんか微妙じゃないか、ホワイト・ライズの待望のセカンド。いや、ぜんぜん悪くはないし、特に目立った路線変更もないし、むしろアンセミックにはなってるし、ちゃんと暗いし。私の期待が過剰だったか。しかしその過剰な期待にも余裕で応えてくれるバンドじゃないか、ホワイト・ライズ! というわけでやっぱりこのアルバムに満点をつけることはできない。私はまえにクッキーシーンでホワイト・ライズのファーストをレビューしたとき、「キラーズ、エディターズに続く逸材だ!」と絶賛していたが、その二バンドのセカンドに比べると、やはり停滞感を感じてしまう。もうすこし前のめりで冒険してもよかったのでは? 

 具体的に言えば、キラーズはセカンドで果敢にもアメリカン・ロックへの接近を試みたし、エディターズはファーストからは想像できないほどの壮大なスケールをセカンドで獲得した。逆に考えれば、ホワイト・ライズの「Ritual」は手堅い成長作ともとれるし、本人たちも「キングス・オブ・レオンのようなキャリアが欲しい」とインタビューで語っていたくらいなので、私が「聴いた瞬間に叫びたくなるような大アンセム」を期待していたのがそもそもの間違いかも。どちらにしろ、もうサードが楽しみ。だってキングス・オブ・レオンだったらサードは「Because Of The Times」だからね。うむ、そう考えるとこのセカンドも良いぞ。ゴシックな英国ロックの系譜を引き継いでいるぞ。わくわくしてきたぞ。何だかよく分かりませんが、けっして変な方向に走ったわけではないので、ファーストが気に入った人なら聴いてみるべきだと思います。

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