ハイスイノナサ「想像と都市の子供」EP(残響) [reviews]

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haisuinonasa_jacket.jpg 新人5人組による通算2枚目となる6曲入りのミニ・アルバムが到着。複雑かつ緻密に構築された硬質なバンド・アンサンブルと浮遊感と透明感を持ち合わせた女性ヴォーカルとの組み合わせという、デビュー作で提示された基本路線がさらに突き詰められている。歌のテーマの基本となっているのはタイトルでも明示されているように「都市」であり、特に日本の都市部ならではの、精緻に設計されている無機質で一見不純物のない建築の合間をひとりで真夜中に歩いているかのような風景が浮かんでくる。
 
 例えばコーネリアスが『Point』の頃に提示していた生活の中に自然に溶け込んだミニマリズムを、別の角度から5人というバンド編成のアンサンブルによって描き直そうとしているかのようにも聞こえる。その潔癖性的な音の質感が、2曲目の「均質化する風景」で歌われているような「平均化されてしまった世界」という、都市にいる人々が心の内に抱えている問題点をもまた浮き彫りにしているようで妙にリアリスティックだ。そういう意味で、「2010年のシティ・ポップス」とも呼べるかもしれない。フル・アルバムでは都市に秘められた狂気的な部分がこの冷静な筆致で暴かれるとどうなるか、という点についても聴いてみたい。

(佐藤一道)

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このページは、伊藤英嗣が2010年11月11日 05:50に書いたブログ記事です。

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