ラ・ラ・ライオット

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RA RA RIOT

アルバムには特にテーマは設定せずに
とにかく自由にやりたいことを詰め込んだんだ


ヴァンパイア・ウィークエンドと並び、デビュー前から各方面からの多大な注目を集め、アルバム『ランバ・ライン』で鮮烈なデビューを飾ってから2年。ニュー・アルバム『ジ・オーチャード』を引っ提げてラ・ラ・ライオットが帰ってきた。高まる周囲からの期待やプレッシャーを軽々とかわし、再び傑作を届けてくれた彼ら。一回りも二回りも大きく成長したバンドの現在について、ヴォーカルのウェスとベースのマシューに話を聞いた。

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ニューアルバム『ジ・オーチャード』、素晴らしい仕上がりですね。先行してEPなどに収録された既発曲が多く、それまでの集大成的な印象だった『ランバ・ライン』に比べて、『ジ・オーチャード』は、よりアルバムとしての統一感があるように思えます。今回のアルバムの製作にあたり、何かテーマのようなものはありましたか?

ウェス・マイルズ(以下、W):今回は初めてセルフ・プロデュースという形でアルバムをレコーディングして、とにかく何でも自由にやりたいことに挑戦したんだ。特にテーマは設定せずに、メンバーそれぞれがやりたいことを全部詰め込んだんだ。

最初にWEBで公開された「BOY」を聴いて、凄くワクワクしました。アップテンポな楽曲はこれまでもありましたが、「BOY」は明らかに新境地を切り開いた、ワンランク上のスケール感を持った楽曲だと思います。いかにもシングル向けの楽曲だと感じたんですが、シングル曲を作ろうと思って出来た曲なんでしょうか?

マシュー・サントス(以下、M):「Boy」は、みんなが忘れ去っていた曲なんだ。ある日たまたまマイロ(ギタリスト)のパソコンの中にデータが残っていたのを発見して、「あぁ、そんな曲もあったね」と思い出した。この曲はウェスが作ったんだけど、改めて聴いてみたらとても良い曲で、新鮮に感じたんだ。それにみんなで少しずつ色づけしていって、元々のメロディーの良さを活かしつつ、新しい曲として完成させたんだよ。

「Boy」のシングルは今のところデジタル・ダウンロードでの販売のみとなっていますが、フィジカル・リリースは予定されていないのでしょうか? 私(山本)は7インチ・レコードのコレクターなので、是非7インチでリリースしてほしいと思っているんですが。

W:7インチ・コレクター...いいね(笑)。「Boy」のシングルは、今後は7インチ・ヴァージョンもリリースしようと思っているんだ。

M:最近はアナログ盤のコレクターも増えているし、少しでもみんなに楽しんでもらえるようにしたいと思っているよ。

「You And I Know」ではアリーのヴォーカルがフィーチャーされていますね。女性がリード・ヴォーカルを取る曲はラ・ラ・ライオット史上初めてだと思いますが、今回はどういういきさつで歌うことになったのでしょうか? 個人的にはどんどんアリーにも歌って欲しいのですが、今後もアリーのヴォーカル曲は作っていくつもりですか?

W:そう、アリーがリード・ヴォーカルを担当するのは初めてのことだよ。何故アリーのヴォーカルを取り入れることになったのかというと、曲を最初に作った時のデモにアリーのヴォーカルが入っていて、「この曲の歌詞や雰囲気がアリーの声質にピッタリと合うかも」ということで、歌ってもらったんだ。

M:今回のアルバムは、さっきも言ったように自由な作り方をしたんだ。製作中に、もっとオーガニックな、自然な雰囲気を出していきたいと思って挑戦してみた。アリーのヴォーカルは今後も積極的に取り入れていきたいと思っているよ。

「Do You Remember」では、ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタムと共作していますね。ディスカヴァリーでの作業と、今回の作業では当然全然違ったものになったと思いますが、今回のコラボの良かった点や大変だった点、その他何かエピソードなど、あれば聞かせてください。

W:「Do You Remember」はとても好きな曲なんだけど、この曲が仕上がる前にディスカバリーのアルバムは完成してしまって、「じゃ、ラ・ラ・ライオットの方で何か出来ないかな?」という話になったんだ。そして『ジ・オーチャード』の製作中に、一緒にみんなでレコーディングすることになったんだ。

M:普段はアレンジを仕上げる時に時間がかかったりすることが多いんだけど、この曲はわりとすんなり完成したよ。

コラボレートの話が出ましたが、では最近仲の良いバンドや、コラボレートしてみたいバンドなど、あれば教えてください。

M:他のアーティストとコラボレーションすることはとても楽しいんだ。こないだアメリカでツアーをやった時に、プリンストン(Princeton)というバンドと一緒に回ったんだけど、その時にステージで共演してとても楽しかったよ。

W:マシューがベースを足したり、ベッカとアリーがストリングスのアレンジを付けたりね。

M:彼らとは良い友達でもあるんだけど、そのうち一緒に何かやってみたいと思っているよ。そしてNANO-MUGEN  CIRCUITでも、ラストにアジアン・カンフー・ジェネレーションと一緒に演奏したけど、とても楽しかったね。他のアーティストと一緒に演奏するという経験は、とても楽しいよ。

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Ra Ra Riotの楽曲は、多くのリミックス・ヴァージョンが存在するのも特徴的ですね。今回のアルバムの曲で、誰かの手によるリミックスが公開される予定はありますか?

W:前作の「Each Year」や「Manner To Act」のリミックスをしてもらったRACとか、パッション・ピット、トーキョー・ポリス・クラブ、モーニング・ベンダーズといったアーティストたちにリミックスをオファーしているよ。

豪華なラインナップですね。是非リミックス・アルバムを作ってください。

M:いいね、すごく楽しいと思う(笑)。

これまで、ケイト・ブッシュのカヴァーなどを披露されてきましたが、今後何かカヴァーしてみたい楽曲など、ありますか?

W:スパークスの「Saccharin And The War」という曲をスタジオで演奏してみたんだ。自分たちのスタイルとは全く違った曲を、工夫してアレンジしなおすのは面白いね。

M:実はケイト・ブッシュの時が、他のアーティストの曲をカヴァーした初めての経験だったんだ。そこから2曲くらいカヴァー曲を演奏する機会があって、今回のスタジオでのレコーディングに至るんだ。
(編注:スパークス「Saccharin And The War」のカヴァーは、『ジ・オーチャード』の日本盤ボーナス・トラックとして収録。)

では今後の予定を教えてください。

M:ツアー・ツアー・ツアーって感じだよ(笑)。アメリカ国内に、メキシコとカナダ。あとUKも少しツアーするよ。そして、できれば冬か、来年の夏フェスの時期には日本に戻ってきたいと思っているよ。

2010年7月
取材、文/山本徹

Ra Ra Riot
ラ・ラ・ライオット
『ジ・オーチャード』
(Barsuk / Only In Dreams)

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