12kからアコースティックギターとドローン・サウンドによるエクスペリメンタルな作品をリリースしている(レコーディング場所は海軍の弾薬庫)シーワーシーと、Room40あたりから電子ノイズによるエクスペリメンタルな作品をリリースしているマット・ロスナーによる、オーストラリア出身のアーティストらによる共作。彼らの共作はスプリットも含めると二枚目になる。
本盤の生まれた経緯も興味深いもので、4月に彼らはニュー・サウス・ウェールズのメルー湖とターメイル湖を訪れ、そこで生態系研究を目的としたフィールドレコーディングを行った。その副産物(あくまでも生態系研究ありき)として、研究の合間にシーワーシーが即興でアコースティックギターやウクレレを爪弾き、マットがスタジオでそれらにドローン・サウンドを織り込み、ミックスを手掛けたという、いわば研究結果のようなアルバム。曲のタイトルも、メルー湖の岩棚、ターメイル湖付近の砂丘など、"すっぴん"のままである。ターメイル湖での録音の方が、やや寂寥感に満ちてはいるが、お互いの単独作品に比べると風通しが良く、内省的でない。
音楽が片時として彼らの傍らから離れていないというか、パーソナル性の体現である。肩肘はって音楽に対してつんのめるのではなく、もっと平穏で日常的な要素の一つとして音楽と対峙している姿勢はかっこいいと思うし、憧れる。神々しくも現実離れもしていないアンビエント、ドローン、エクスペリメンタルがあってもいいはずだし、必ずしも美しくある必要なんかない。
SEAWORTHY + MATT ROSNER『Two Lakes』(12k) [reviews]
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