N'夙川ボーイズ『Love Song』(viBirth)

|

nsukugawa.jpg 増子真二(ボアダムス、DMBQ)をプロデューサーに迎え、やっとこさ完成したセカンド・アルバム。まずはN'夙川ボーイズの説明から始めよう。彼らはその名の通り、神戸の夙川を拠点に活動する3人組ロック・バンド。誰が何を弾くかは特に決まっていない。演奏は私がいままで観てきたバンドのなかで1番下手。そもそも私が彼らに注目したきっかけは「Candy people」という超がつくキラー・チューンを聴いたから。そう、彼らは誰でも一生懸命練習すれば身につく演奏力をかなぐり捨てた代わりに、誰もがうらやむ「ジザメリがJ-Popを演奏しているような」刹那的に美しいバンド・サウンドを手にしていたのだ。ほとんどの日本のバンドが特筆すべき個性を必死になって探し回っているのに、彼らにはそれがとっくに備わっていた。今作からは「アダムとイヴがそっと」が新たな「Candy people」になるだろう。

 かつて私はペイヴメントのファーストを聴いたときにまったく意味が分からなかった。「金もないのにこんなもん買っちまった」とまで思った。しかし、当時の若者がリアルタイムで彼らの登場を目の当たりにした衝撃とは、まさに私がいまN'夙川BOYsを聴いて感じたものと同じだったのだと思う。それと最後に「MA.DA.KA.NA」、名曲!

(長畑宏明)

retweet