MIRRORS「Ways To An End」7" (Skint)

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mirrors.jpg 最近、イギリスが好きな僕としては、USインディに影響を受けすぎているイギリスのバンドが多すぎて、少し寂しかったのだけど、見つけました。僕にとっての「これぞイギリスや!」というバンドを。ミラーズです。シンセサイザーが3人に、エレクトロニック・ドラムが1人の4人編成。イギリスに住む親戚に教えてもらったのだけど、いろいろ調べてみてビックリ。なんと、元マムラのジェームスによるバンドでした。でも、自主制作でリリースした「Look At Me」に、Moshi Moshiからリリースされた「Into The Heart」と、良い曲ではあるんだけど、特別な要素というのが見当たらなかった。水で薄めたデペッシュ・モード的な感じで、元々マムラが好きでもなかった僕としては、だんだんと興味を失っていたんだけど、「Ways To An End」で、化けたと思う。

 まず、かなり売れ線な曲調になっている。といっても、安易な構成にはなっていなくて、U2のヴァイヴと、デペッシュ・モードのダークさに、プライマル・スクリーム「Swastika Eyes」を思わせる、ロマンティックなシンセのシークエンスが気持ち良い。最近で言えば、ホワイト・ライズとか、ハーツに近いのかも知れないけど、ミラーズは、闇から光へ広がっていく感じ。

 僕は、ペット・ショップ・ボーイズを聴いていると、田舎町から都会へ飛び出すような、高揚感と不安を感じるんだけど、ミラーズの音にも、高揚感と不安を感じる。でも、その高揚感と不安は、ミラーズの場合「未来への高揚感と不安」に聞こえる。何故かは分からないけど、純粋な希望には聞こえない。それが素なのか、それとも仮面なのか、本当は複雑なバンドなのかも? 僕としては、抑制的な美が、良い意味で矛盾になっているような気がするのだけど。その矛盾に、ミラーズのソウルを感じる。ミラーズは、絶対スタジアムで観たいバンド。そこで初めて、ミラーズの本質が、見えてくるはずだから。それが実現するまで、追っかけていたいバンドです。日本でも、「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ!」の大合唱が、聞けるといいな。

(近藤真弥)

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