VARIOUS ARTISTS『レンタルズ・トリビュート:ロスト・アウト・イン・マシーナリー:ザ・ソングス・オブ・ザ・レンタルズ』(Ki/oon) [reviews]

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 アシッド・フォーク調のバッキングに乗って、愛らしいカレン・Oの歌声が聴こえてきた瞬間、はっと息を飲んだ。オープニングを飾るヤー・ヤー・ヤーズによる「The Love I'm Searching For」、ムーグもディストーション・ギターもヴァイオリンも、印象的なコーラス・パートさえも大胆に削ぎ落としたこのアレンジからは、ヤー・ヤー・ヤーズの表現者としての優れた手腕を感じるとともに、世に出てから15年経った今も全く色褪せないレンタルズの楽曲の普遍的な魅力がひしひしと感じられた。

 トリビュート・アルバムには2つの楽しみ方がある。ひとつは「そのアーティストの影響を受けたアーティスト達による、それぞれの解釈での楽曲の再構築」を楽しむこと。そしてもうひとつは「カヴァー・バージョンを通しての、オリジナル・バージョンの魅力の再確認」という楽しみ方だ。このアルバムは、その両方を十二分に楽しめる作品になっている。例えばモーション・シティ・サウンドトラックのように原曲に忠実なアレンジで盛り上げてくれるバンドもいれば、コープランドのように楽曲の新しい側面を覗かせてくれるバンドもいる。

 参加アーティスト陣も豪華で、アッシュのような中堅どころからトーキョー・ポリス・クラブのような若手バンド、<ラフ・トレード>のコンピにも参加していたエジンバラのアバーフェルディや、<サブ・ポップ>のポップ・デュオ、ヘリオ・シークエンスまで、幅広い個性的なラインナップで聴き手を飽きさせない。

 ラストのアジアン・カンフー・ジェネレーションによる「Hello Hello」(レンタルズのレイチェル・へイデンがコーラスで参加!)や、ボーナス・トラックのレンタルズとアジカン後藤氏による「A Rose Is A Rose」の日本語バージョンはさすがの仕上がり。とにかくレンタルズ、そしてマット・シャープというアーティストへの愛がひしひしと感じられる、そんなトリビュート・アルバムだ。頭三曲がレンタルズのファースト・アルバム『レンタルズの逆襲』と同じ並びになっているところも、イイネ!

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