VARIOUS ARTISTS『告白 オリジナル・サウンドトラック』(Hostess)

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 2008年に双葉社より刊行され、2009年度本屋大賞を受賞しベストセラーとなった湊かなえのデビュー作『告白』の映画サウンドトラックです。

 なんといっても特徴的なのが、これに収録されているアーティストの並びです。

 これが初の日本映画への楽曲提供となったレディオヘッドに、渋谷慶一朗、Boris、相対性理論のやくしまるえつこと永井聖一による共作曲に、AKB48、The xxなどなど、明らかに異様なこの顔ぶれ(笑)!

 秀逸なミステリィに必要不可欠なポイントとして挙げられるものの一つに、プロット(構想)の組み方の巧さがあると思います。プロットが生み出すテンポの緩急が、非常に重要だということです。そのテンポの緩急、受け手側の感情意識の流れを引き立てるように、そして物語の展開に呼応するように選曲されたサウンドトラックだと思います。

 AKB48が流れたと思いきや、レディオヘッドや渋谷慶一朗のクラシック要素を含んだ楽曲が流れるという、この不気味でシュールな感覚。この一見不自然で、違和感を感じるのだけれど、どこまでも現実的であるという部分が『告白』という作品とリンクしているように思います。

 サントラとして聞いても非常に面白いのですが、個人的には是非映画も見てほしいと思います。『下妻物語』『嫌われ松子の一生』などを手がけた中島哲也が脚本、監督を担当し、主演の松たか子の演技も非常に良いです。是非!

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