THIS IS MY NORMAL STATE(バンド)

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 日本人女性メンバーをフロントに据えた、イギリスはブリストルのポスト・ロック・バンドを皆さんに紹介したい。結成して未だ2年も経たない新人バンドであるが、この度ボーカルのYuka Kurihara嬢にとって7月には凱旋帰国となる来日ツアーも控えているのだ。

 <Lost Children>というシューゲイザー界隈では話題のネット・レーベルから音源が無料配信されているので是非御視聴戴きたい。M-1『Number 3』の冒頭からエコーがかったさざ波のような優しい歌声は、遥か彼方へと広がるサウンドへの期待を募らせる。1つの曲の中に序章〜数エピソードを交えフィナーレへと誘う長尺な楽曲が3曲。たゆたうトレモロとディレイの織り成す美しいギター・サウンドのレイヤーに連れられ徐々に昂揚し天へと突き抜ける高音のエンジェル・ボイス。この英語と日本語を交えたボーカルの魅力が確実にバンド・サウンドの魅力として成立させている。そして至福のアンビエントから一転して怒濤の美轟音バーストも交え、緩急がしっかりと表現されており、典型的な溜め〜爆発(静〜動)といった展開もだれる事なく幽玄な世界感からリスナーを現実に戻させない。

 近年のポスト・ロック勢の傾向として「轟音バーストに頼らない」オーラスの表現方法を試行錯誤している向きがあるのだが、彼らはその逆で「轟音バーストを如何に、よりオーラスとしての効果を発揮出来るのか」を追求したかのような、その他数多よりもハッキリとした静と動のコントラストを提示する事によって音楽として具現化しているのだ。シガー・ロスやエクスプロージョン・イン・ザ・スカイの愛好家なら堪らない恍惚の瞬間。ボレロのようなリズムを刻み、クラシカルなチェロの音色の装いも全体に重厚感と深みを与えて曲のストーリー性を引き立たせている。

 ST.VINCENTやBLUE ROSESとの共演が彼らの初のライブで、その人気に拍車がかかるUKロックの気鋭GRAMMATICSらとも対バンの経験を経ている点も興味深い。満を持して彼らが日本の地を踏みしめ、幻想的なサウンド・スケープで我々を現実から引き離してくれるに違いない。いや、引き離すというよりは非現実に吸い込まれるといった表現の方が似合う。柔らかで涼しげ、幽玄という言葉が正に当てはまるサウンドと、怒濤の轟音ギター・ノイズのコントラストを是非体感して戴きたい。

THIS IS MY NORMAL STATE + 34423 Japan Tour 2010
7/22(木)東京 下北沢 THREE
w/ SHEEPRINT, KANDAN , 王舟
7/23(金)愛知 名古屋 TIGHT ROPE
w/ 未定
7/25(日)大阪 北堀江 Club VIJON
w/ BONEVILLE OCCIDENT, SGT. ,KANINA ...
7/27(火)福岡 小倉 FUSE
w/ ANTHEM OF DYING DAY, WATLEEP ....
8/1(日)山口 Organ's Melody
w/ LITTLE PHRASE ...
8/2(月)京都 Whoopee's
w/ HOUSE, SOW , MIGS
8/5(木)東京 下北沢 ERA
w/ HIS WEDNESDAY, ANRIETTA , SUR

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