EFFI BRIEST『Rhizomes』(Sacred Bones / Blast First Petite)

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effi_briest.jpg 2000年代のNYブルックリンは、アニマル・コレクティヴ、ギャング・ギャング・ダンス、ダーティー・プロジェクターズと、様々なバンドがアンダーグラウンドからメキメキと頭角を現し、大きく世界的な音楽シーンへと飛躍して、様々な音楽メディアでこの地域は取り上げられてきたし、正に豊作の年代であったと思っているのだけれど、2010年代に突入した現在においても、この土壌の快進撃はまだまだ陰りを見せていないようだ。クール&ビューティーかつ不思議系なオール・フィメール6人組バンド、エフィ・ブリーストのファースト・アルバムを聴いていると、そう思わずにはいられない。催眠的でポエトリーな静けさから魔術のように大きく歌い唱えるタイトル曲「Rhizomes」に始まり、スモーキーな靄の中で極上のサイケデリアを咲かせてみせる「Long Shadow」、トリッキーでリリカルな歌い回しとトランシーでいて鋭いキレも見せるギターとの掛け合いがすこぶるカッコいいデビュー・シングルともなった「Mirror Rim」と、もう病み付き系トラックが目白押し。サイケデリック、フリー・フォーク、エクスペリメンタル、トランス、ノー・ウェイヴなブレンド・サウンドを、クラウト・ロック、ポスト・パンクのリズミカルなフィルターでじっくりと抽出したかのような、極上サウンドの数々を創出している。ゆらゆらと落ち着いたリズムながらも緩急に富んだ展開と曲運びもいい。スーサイドのアラン・ヴェガ70歳を祝すピーチズとのスプリット企画盤や去年来日したテレパシー(Telepathe)とのスプリットもリリースされていたり、メンバーの中には同じくブルックリンのPhychic IllsやSkintのメンバーも在籍していたりと、これからの活動にも大きな期待が出来そうです。

(星野真人)

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