アヴィ・バッファロー『アヴィ・バッファロー』(Sub Pop / Traffic) [reviews]

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 最初に彼らの音楽を耳にした時は、70年代の幻のサイケ・バンドの発掘音源か何かと勘違いしてしまったが、彼らは歴とした現代のバンドで、このアルバムは2010年リリースの作品。アヴィ・バッファローは、カリフォルニア州ロングビーチを拠点に活動する男女4人組で、驚くことにリーダーのアヴィドーはまだティーンエイジャーだそうだ。

 キラキラとしたギターの音色が印象的な、緩くレイドバックしたサウンドは、サブ・ポップの先輩バンドであるビーチウッド・スパークスやオール・ナイト・レディオを思い起こさせる。そして、その上に乗るアヴィドーの中性的なハイトーン・ヴォイスがアヴィ・バッファローの音楽の個性を決定付けている。まずはシングルにもなっている2曲目の「What's In It For?」を聴いてみて欲しい。胸を締め付けるようなメランコリックなメロディーは、一度聴いたら忘れられない。

 先述のビーチウッド・スパークスの『Once We Were Trees』と、オール・ナイト・レディオの『Spirit Stereo Frequency』は、ともに<サブ・ポップ>の00年代を代表する大名盤だが、このアルバムはその系譜を継いで、これからの10年を代表する一枚となるだろう。

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このページは、伊藤英嗣が2010年6月20日 01:32に書いたブログ記事です。

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