アートスクール at 日比谷野外音楽堂 2010/05/15

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 野音でプレンティ、ザ・ノーベンバーズ、ドーピング・パンダという3組のゲストを迎えておこなわれた、彼らの活動10周年を祝うイヴェント(毎年行われている「木下ナイト」のスペシャル版)。彼らの野外ライヴは毎回雨だなんて話を事前に聞いていたのだけれども、今回は見事に晴天。ライヴハウスという密室の空間で聞くギター・ロックもいいけれど、野外の空へと広がっていく爆音もまたおつなものだ。バンドもそんな素敵なシチュエーションの中で、気合いに満ちた演奏を展開してくれた。10周年というイヴェントにふさわしく、初期の作品を多分に含んだベスト盤的なチョイスによる全17曲をパワフルに演奏。アンコールでは「20歳の頃に書いて未だに思い入れのある曲です」と言って「斜陽」を演奏して約1時間20分のパフォーマンスは幕を閉じた。


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ART-SCHOOL3.jpg 普通、ロック・バンドが10年以上活動していれば、多少はライヴのMCもソツなくうまくなるのが世の常だと思うのだけれど、「俺は最低のくず野郎」とか「こんなヒネくれたバンドを好きでいてくれてありがとう」などなど、パワフルな演奏とは対照的すぎる自虐感満載の木下理樹のMCは野音だろうがやっぱり不変で、逆に、このようにある意味不器用ながらも正直にピュアであり続けたからこそ、10年間という決して短くない時間、本来は刹那的な感覚を有しているはずの「ロックンロール」という音楽をずっと奏で続けられたのだろう。そんな人間的魅力が反映された楽曲の良さを再確認しつつ、ビルの谷間の夜空に溶けていく轟音をたっぷりと堪能しながら、アートスクールの「ブレなさ」を体感できた夜だった。




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