グループ・イノウ(group_inou)を最初に観たのは代官山UNITでのスペシャ烈伝でのライブだったと思う、その時の印象が強くてそれ以来新譜が出れば聴いている。その日に「COMING OUT」「MAYBE」の二曲で完全にやられた。
最高にカッコ良くてリズムが早くてこんなにヒップホップでまったく聴いたこともない曲で乗れまくっている自分に驚いた。そしてライムがアイロニーをすかさず入れている辺りもとてもキャッチーに響いた。
ライブ中にMCのcpがステージから降りていて僕の前方二メートルもないくらいの場所に立っていた女性の真ん前に立ってずっと目を見て「君の彼氏は絶対に浮気してるさ」とひたすら連発していた。あまりにも現実味のない光景とそのライムが示すものの皮肉で僕はあまりにも面白くてずっと笑ってしまったのを今でも印象深く覚えている。
前々作『FAN』収録「COMING OUT」「MAYBE」や前作『ESCORT』収録「RIP」は電光石火のごとくリズムとライムが聴く者の中にある感情を動かす言葉の強さとポップを兼ね備えていた。グループ・イノウの特徴の一つはそれらが挙げられると思う。
最新作『_』はどうだろうか、アルバムタイトルは3曲目「STATE」の歌詞にある「俺たち なんだか 記号 ずっと前からアンダーバー」から取られているはずだ。
このアルバムは全体的に非常にポップだ。「COMING OUT」「MAYBE」「RIP」のように一気に持って行くタイプの曲はオープニングナンバー「ZYANOSE」。
全曲9曲はどの曲も粒ぞろいで前の二枚のアルバムよりもアルバムとしての完成度や強度は比較的に高いものになっている。
5曲目「HALF」上での「全ては システマティックになってく 答えろ 試されていること分かるだろ?」は脳内リフレインを始めて僕はその言葉の意味を考えてしまう。グループ・イノウのライムはニッチというか心や感情の隙間に入り込んでくる。柔軟さと強さがある。
なぜだろう、ここまで染みてくるのは、そして聴くものの中に入り込んでいろんなことを考えさせてしまうのは。そのライムが乗っかっているリズムや音はポップで体はそれに反応して乗れるし、ライブならばダンスして暴れて揺れるのには持ってこいだ。ライムの歌詞だけならば非常にシニカルなのに音に乗ると反比例するようにポップに聴こえてくる。そして聴こえて届くとシニカルなライムが強く響いてくる。
彼らのライムの中には「光景」「景色」が何回も出てくる。今現在の「景色」や「光景」はやがて消えて行くし姿を変えて行く、だからこその「景色」や「光景」の変化に苛立つしそれを見ていた誰かのことを思い出したりする。だけどもその変化の中でしか僕らは生きていけない。
「永遠」とは「一瞬」の中にしか存在していない。僕らは永遠の中に生きている、一瞬の連続だ。永久凍土に閉じ込められたマンモスは氷が砕ければマンモスもろとも崩壊する。
グループ・イノウの音楽は「一瞬」を生きている、僕らと共に時間を進んでいくサウンドトラックになる。
最高にカッコ良くてリズムが早くてこんなにヒップホップでまったく聴いたこともない曲で乗れまくっている自分に驚いた。そしてライムがアイロニーをすかさず入れている辺りもとてもキャッチーに響いた。
ライブ中にMCのcpがステージから降りていて僕の前方二メートルもないくらいの場所に立っていた女性の真ん前に立ってずっと目を見て「君の彼氏は絶対に浮気してるさ」とひたすら連発していた。あまりにも現実味のない光景とそのライムが示すものの皮肉で僕はあまりにも面白くてずっと笑ってしまったのを今でも印象深く覚えている。
前々作『FAN』収録「COMING OUT」「MAYBE」や前作『ESCORT』収録「RIP」は電光石火のごとくリズムとライムが聴く者の中にある感情を動かす言葉の強さとポップを兼ね備えていた。グループ・イノウの特徴の一つはそれらが挙げられると思う。
最新作『_』はどうだろうか、アルバムタイトルは3曲目「STATE」の歌詞にある「俺たち なんだか 記号 ずっと前からアンダーバー」から取られているはずだ。
このアルバムは全体的に非常にポップだ。「COMING OUT」「MAYBE」「RIP」のように一気に持って行くタイプの曲はオープニングナンバー「ZYANOSE」。
全曲9曲はどの曲も粒ぞろいで前の二枚のアルバムよりもアルバムとしての完成度や強度は比較的に高いものになっている。
5曲目「HALF」上での「全ては システマティックになってく 答えろ 試されていること分かるだろ?」は脳内リフレインを始めて僕はその言葉の意味を考えてしまう。グループ・イノウのライムはニッチというか心や感情の隙間に入り込んでくる。柔軟さと強さがある。
なぜだろう、ここまで染みてくるのは、そして聴くものの中に入り込んでいろんなことを考えさせてしまうのは。そのライムが乗っかっているリズムや音はポップで体はそれに反応して乗れるし、ライブならばダンスして暴れて揺れるのには持ってこいだ。ライムの歌詞だけならば非常にシニカルなのに音に乗ると反比例するようにポップに聴こえてくる。そして聴こえて届くとシニカルなライムが強く響いてくる。
彼らのライムの中には「光景」「景色」が何回も出てくる。今現在の「景色」や「光景」はやがて消えて行くし姿を変えて行く、だからこその「景色」や「光景」の変化に苛立つしそれを見ていた誰かのことを思い出したりする。だけどもその変化の中でしか僕らは生きていけない。
「永遠」とは「一瞬」の中にしか存在していない。僕らは永遠の中に生きている、一瞬の連続だ。永久凍土に閉じ込められたマンモスは氷が砕ければマンモスもろとも崩壊する。
グループ・イノウの音楽は「一瞬」を生きている、僕らと共に時間を進んでいくサウンドトラックになる。
