サニーデイ・サービス、トクマルシューゴ、二階堂和美 at 日比谷野外大音楽堂 2010/04/29/17:00頃-20:10頃

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 SPACE SHOWER TV presents『Sound Garden』

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 当日は快晴で、絶好の野音日和。登場する3組とも最近リリースしたアルバムが良盤ということもあり、自然と期待が高まる。

 一番手はDouble Famousを従えた二階堂和美。勿論場所にもよる(たとえば神戸の旧グッゲンハイム邸では暴れない)が、ライブでの彼女は自己を開放した力強さに満ちており、観客を巻き込んで祭りのような状態になる。そのため、野外に合うのではと思っていたが、果たしてその通りだった。彼女のエネルギーは屋外でも散逸することなく野音中に溢れていた。Double Famousは、バックで演奏するというよりもパートナーとして一緒に歌い踊っているようだった。最新アルバム『solo』収録曲を初めとして最新の曲が中心だったのだが、ハイライトは「幸せハッピー」(作詞:忌野清志郎/作曲:細野晴臣/歌唱:坂本冬美)。この曲をラストに持ってきたこと、演奏前に作詞者作曲者を紹介していたことからも思い入れが伺える。また、野音で行われた『細野晴臣と地球の仲間たち』(2007/7/28)を観た筆者にとっては遅れてきたボーナストラックというようにも感じた。

 トクマルシューゴはお馴染みのメンバーと共に。彼らはライブハウスだろうが銭湯だろうが野外であろうが、どこで演奏しても夢のような歌の世界を作りあげる。演奏した曲は過去作から最新作までバランス良く選ばれていた。「The Mop」のハイスピードバージョンや、最近のライブではお馴染みの「ラジオスターの悲劇」のカヴァー等の遊び心を忘れないのが心憎い。そして何度も聴いている筈なのに一瞬で空気を変える「Parachute」「Rum Hee」の2曲の強さを改めて思う。

 サニーデイ・サービスは11年ぶりの野音。紛れもなく主役ということもあり、所々空いていた席もほぼ埋まる。「東京」での幕開けから観客は盛り上がる。ラスト前までMCを入れないで演奏を続け、曽我部恵一がサニーデイ・サービスとしての時間や空気を大事にしているように感じた。筆者自身は音源にはリアルタイムで触れていたもののライブを観るのは初めてで、序盤はソカバンとテクニック面で比較してしまったのだが、ステージ上で演奏している3人を観ていたらそんなことはすぐどうでもよくなっていた。名曲揃いということもあるのだが、バンドというものの特別な関係を感じた。セットリストはベスト盤といった趣。人によって歓声を上げる曲が様々で、リスナーそれぞれが思い入れを持っている曲があることが分かる。リスナーもそれぞれにサニーデイ・サービスを大事に思っているのだ。

 3組のセッションは「恋は桃色」を。各人の持ち味が1曲を通して伝わってくる好い演奏だった。トクマル・バンドがやや横で遠慮気味に演奏していたのが可愛らしかったことは特筆しておきたい。

 アンコールでは「ここで逢いましょう」を長めに。2度目のアンコールでは"晴茂くん?"とコーラスを促しての「コーヒーと恋愛」。良い締めだった。

振り返ってみると、演奏の素晴らしさはもちろんのこと、観客の惹き付け方の違いが三者三様という点でも興味深いライヴだった。

SET LIST

二階堂和美(with Double Famous)
「あなたと歩くの」『solo』収録
「夜来香」
「女はつらいよ」新曲
「脈拍」『solo』収録
「時が流れても」『solo』収録
「幸せハッピー」『細野晴臣 STRANGE SONG BOOK』収録

トクマルシューゴ(with 岸田佳也+yumiko+イトケン+chanson sigeru)
「Sanganichi」※T3
「Button」※T3
「Tracking Elevator」※T5
「Lahaha」※T5
「Green Rain」※T1
「Linne」※T5
「Vista」※T4
「The Mop」※T1
「Video Killed The Radio Star」
「Parachute」※T4
「Rum Hee」※T4

※T1『ナイトピース』
※T2『L.S.T.』
※T3『EXIT』
※T4「ラムヒー」
※T5『ポート・エントロピー』
「Parachute」は※T3、「Rum Hee」は※T5にも別バージョンを収録。

サニーデイ・サービス
「東京」※S2
「恋におちたら」sg,※S2
「スロウライダー」sg,※S6
「旅の手帖」※S4
「カーニバルの灯」※S5
「ふたつのハート」※S8
「時計を止めて夜待てば」※S6
「24時のブルース」※S5
「若者たち」※S1
「白い恋人」sg,※S3

セッション
「恋は桃色」sg,※S7

サニーデイ・サービス
「ここで逢いましょう」sg
「コーヒーと恋愛」※S2

※S1『若者たち』
※S2『東京』
※S3『愛と笑いの夜』
※S4『サニーデイ・サービス』
※S5『24時』
※S6『MUGEN』
※S7『LOVE ALBUM』
※S8『本日は晴天なり』

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