デンジャー・マウスとデヴィッド・リンチ、そして...

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先ほどのアントニーに関するニュースで触れたダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウルの公式リリースに関して、音楽プロデューサー竹内修氏からツイッター上で情報が入った。日本のアマゾンにはまだアップされていないものの、アメリカのアマゾンでは既に予約が開始されている

このダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウルは、ザ・シンズのジェームス・マーサーと組んでブロークン・ベルズ名義のアルバムもリリースしたばかりのデンジャー・マウスが、先頃亡くなったスパークルホースのマーク・リンカス(R.I.P.)、そして映画監督デヴィッド・リンチと3人集まって始めたユニット。

以前から音楽に造詣が深いことで知られていたデヴィッド・リンチは、アートワークを担当するのみならず、ミュージシャンとしてもプレイしている。ゲスト参加者も豪華そのもの。先述のジェームス・マーサーを筆頭に、フレーミング・リップス、イギー・ポップ、スザンヌ・ヴェガ、ピクシーズのブラック・フランシス、ザ・ストロークスのジュリアン・カサブランカス(!!!)、スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ、カーディガンズのニーナ、グランダディのジェイソン・ライトル、そして(R.E.M.から敬愛されていたことでも知られる南部のシンガー・ソングライター)ヴィック・チェスナット...。

最後に名前を挙げたヴィックも、マークと同じ頃に亡くなっているのだが(R.I.P.)、こういった事実を単なる感傷で片づけるわけにはいかない部分もある。

実はこのアルバム、昨年前半に完成していながら、レコード会社から突如発売中止のアナウンスがあった。詳しい事情はわからないものの、それを受けたミュージシャン側は非公式すれすれの(ネットを駆使した)音源流通を試みつつ、派手な展開はできないままになっていた(それはそうだろう。レコード会社に訴えられたら元も子もない...。このあたりの事情に関する推測は、クッキーシーン73号の記事でもふれた)。

それが、近々ようやく公式リリースされる。このジャッジに関して、ふたりの死が「商業的ポテンシャル」としてカウントされていないと、誰が断言できるだろう?

それでも、この素晴らしい作品(昨年しばらくの間、ウェブ上でストリーミング試聴が可能となっていた)が公式に世に出ることは。音楽ファンにとって喜び以外の何者でもないことはたしかだ。

せめて、ひとりでも多くの心ある音楽ファンが購入し、愛聴盤となることを願う。

2010年5月7日3時35分 (HI)

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