『ゴーゴーミッフィー展』イベント(松屋銀座6F)

|
reviews_100516_10_miffy_2.jpg
 オランダのデザイナであるディック・ブルーナがミッフィーことうさこちゃんを生み出したのは1955年。今年で生誕55周年ということで、福音館書店からは色(所謂ブルーナ・カラー)を初めとして絵本が大幅に改訂され、本展が開催されることとなりました。

 展示はまず、デザイナとしての仕事の紹介から始まります。あくまでミッフィーが主役の展示会という性質からコンパクトにまとめられていますが、ペーパーバックの<ブラック・ベア>シリーズの宣伝ポスターや本自体の装釘に見られるシンプルかつ洒脱なデザインから、後の仕事への繋がりが見えてきます。また、友人の誕生日が書き込まれたカレンダーも人柄が偲ばれるものでした。

 そしていざミッフィーのコーナーへ。何と言っても、不採用のものも含めた原画(原画なのです!)が豊富に展示されていることが素晴らしいです。ブルーナがどのように描いたのか、線の具合や修正の様子も含めて間近に観てとれます。ブルーナ・カラーと称される色を直に観られるのは特に興味深いです。また、最終テイクに到るまでの異なったバージョンを同時に展示しています。そのため、絵やデザインだけでなく、ストーリーやテーマについてもバランス良く紹介されています。

 最後のコーナーでは、多くの方がメッセージを寄稿しており、個性的なミッフィーが展示されています。また、ブルーナ・カラーの家具に新装版の絵本が収納されており、実際に触れて読む事が出来ます。

 会場を出るとグッズコーナーがあるのですが、展示で盛り上がったところに充実したアイテムが揃っているため、大変な危険地帯となっています。特に祖父江慎デザインのグッズは遊び心に溢れています。ここまでなら出せる、という線を決めていかないと大変な事になってしまいます。

 そして、本展については、福音館書店による新装版と密な関係にあるように思います。特に、図録および改訂版の装釘を手掛けた祖父江慎の役割はとても大きいものです。ブルーナの意図や翻訳の意味を考えた上で、フォントまで作成しています。そこに、ブルーナへの敬意を感じました。同時に、Twitterで読めるその過程の楽しそうな事と言ったらなく(4月近辺を読んで下さい)、読んでいるこちらもとても楽しい気分になります。

 東京会場は10日で終了しましたが、今後全国を巡回します。今回見逃した関東の方も横浜会場へ是非。中国と九州が各地から遠いのと、東北地方では全く行われないのが残念ではあるのですが、行ける方にはお勧めします。

 なお、東京会場では開催最初の週末に、先着申し込みでミッフィーと記念写真というイベントがありました。お子様と行かれる方は会場毎の情報を確認して行かれた方が良いと思います。

【参考サイト】
 ゴーゴーミッフィー展公式サイト
 ゴーゴーブログ
 祖父江慎 on Twitter
 福音館書店うさこちゃん誕生55周年記念キャンペーンサイト(2010/05/31まで)
 福音館書店キャンペーン担当者 on Twitter(2010/05/31まで)

【巡回スケジュール(2010/05/10現在確定分/大阪会場以外は図録による)】
 東京:松屋銀座(8階大催場) 2010/04/22-05/10
 札幌:大丸札幌店(7階ホール) 2010/05/26-06/07
 神戸:大丸ミュージアムKOBE(大丸神戸店9階) 2010/07/21-08/04
 名古屋:松坂屋美術館(松坂屋名古屋店南館7階) 2010/08/07-09/05
 横浜:そごう美術館(そごう横浜展6階) 2010/09/11-10/11
 福岡:福岡県立美術館 2010/10/16-12/05
 松本:松本市美術館 2010/12/10-2011/01/23
 香川:金刀比羅宮高橋由一館 2011/01/29-2011/04/30
 大阪:会場未定 2011/05/
 広島・ひろしま美術館 2011/07/16-2011/08/28

retweet