アイ・アム・ロボット・アンド・プラウド、トクマルシューゴ at 新潟 正福寺 2010/05/01 [live reports]

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photos by Masato Hoshino

 カナダはトロントよりポップ・エレクトロニカ界の王子ショウハン・リームによるソロ・ユニット、アイ・アム・ロボット・アンド・プラウドが4度目の来日にして新潟に初登場! そしてショウハンとは盟友であり、待望の新作『ポート・エントロピー』をリリースしたばかりのトクマルシューゴも大参戦! 手前味噌(自分が企画したイベント)で大変恐縮ですが(笑)、各アーティストともライヴがあまりに素晴らしかったのでレポートさせて頂こうと思います。

田口雅之

 まずステージに登場したのは、DJ Jacobの緩やかな会場音楽から紡ぐようにゆったり静かに始まった、新潟在住の電子音楽家の田口雅之。水の滴る響きからクレシェンドに広がる持続音と清らかな電子ノイズのせせらぎが、緩やかに流れるアンビエントな音楽。スピリチュアルな場内の薄暗さと相まって、まるで別次元と錯覚するような、ひたすら居心地の良い空間を創出していました。


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トクマルシューゴ

 ギター1本で、最初は一人でステージに現れたトクマルシューゴ。歌とギターの弾き語りを新旧の楽曲を織り交ぜ、メドレーで演奏。アルバムでの様々なアレンジや細工が紐解かれてシンプルな姿になったその楽曲郡に、「曲そのものが凄く良い!」と改めて再認識。しばらくそのソロでうっとりした後、ソロ・ユニットのメソ・メソで知られるユミコと、10を優に超えるアーティストのサポート・ドラマーで活躍中の岸田佳也が加わり、3人編成へ。先日リリースしたばかりの『ポート・エントロピー』と同じく、「Platform」から「Tracking Elevator」へと流れ、グロッケンやおもちゃの可愛らしい音が加わり、早くも小さな楽団とも言えるオーケストラルな空間を演出。その後もソロ演奏と同じく新旧の名曲を織り交ぜて進行していき、「初めて3人で演奏した(笑)」とは思えないほど充実した演奏で、バンドとしての熱も毎曲ごとにヒートアップ。終盤にはバグルスの名曲「ラジオ・スターの悲劇(Video Killed The Radio Star)」のカバーや、イントロで大きな歓声が沸いた人気曲「Parachute」も披露。ラストはこれまた名曲の「Rum Hee」で、おもちゃのドラムのスネアがこの曲で敗れたくらい(笑)、バンドもオーディエンスも完全燃焼。ご本人も「今日は調子が良い(笑)」と言っていましたが、自他ともに認める素晴らしい演奏でした。


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アイ・アム・ロボット・アンド・プラウド

 ペンギン・ジャケでお馴染みのサード・アルバム『The Electricity In Your House Wants To Sing』から「When I Get My Ears」を皮切りに、ゆっくり、ゆったりと演奏がスタート。ピコピコと可愛らしい電子音とセンチメンタルで美しいメロディをなぞっていく鍵盤の調べ。生で聴くその音の数々は、天井の高い会場とも相性が良くて、音の通りが良く、コロコロと転がったり、緩やかなスケープを描くように、その音のラインがすこぶる心地よく響く。荘厳な輝きを見せる仏様と電子機器を前に並べたロボットくん。一見対照的なイメージとは裏腹に、その空間と音の相性は本当にバッチリ。中盤ではテノリオンを持ち出し、オーディエンスに差し出して触れてもらい、そこから生まれた音をもとに演奏するという参加型な一幕もあり、終始ピースフルでハートフルなパフォーマンスを披露してくれました。アンコールではイントロに断片的なアレンジを施して更にカッコ良くなった名曲「The Mood You're In」を演奏し、無事に終演。実はご本人、風邪を引いていて体調が悪そうだったのですが、本番はそれを微塵も感じさせないほど、これまた本当に素晴らしいライヴでした!

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このページは、伊藤英嗣が2010年5月21日 21:18に書いたブログ記事です。

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