ヨンシー『ゴー』(XL / EMI)

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 例えるならレディオヘッドのヴォーカル、トム・ヨークのソロのように、このアルバムはヴォーカルの音量が大きく、強くフィーチャーされている。シガー・ロスのヴォーカル、ヨンシー・バーギッソンは、別のサイド・プロジェクト"ヨンシー&アレックス"でのフル・アルバム・リリースを経て、遂に満を持してのソロ・デビューと相成った。その作品はシガー・ロスの最新アルバム『残響』でのオープニングのように壮大であり、ポップであり、美しい。むしろ筆者としては『残響』以上にお薦めしたい。何せその世界はリード・シングル「ゴー・ドゥー」だけに留まらない。どの曲も繊細なエレクトロ・サウンドとバンド・サウンドが見事に入り交じって異国のヴィジョンを映し出す。

 聴くほどに思い描かれるアイスランドの自然溢れる景色は、シガー・ロスに決して劣ってなどいない。これが奇跡と呼べるサウンドスケープの歌と光だ。

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