近藤真弥

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BENGA『Diary Of An Afro Warrior』(2008) *画像
RICARDO VILLALOBOS『Vasco』(2008)
石橋英子『Drifting Devil』(2008)
電気グルーヴ『J-POP』(2008)
OCTAVE ONE『Summers On Jupiter』(2008)
THE JUAN MACLEAN『The Future Will Come』(2009)
七尾旅人『ひきがたり・ものがたり Vol.1 蜂雀』(2003)
パードン木村『Flozen Hawaii』(2001)
TTC『Ceci N'est Pas Un Disque』(2002)
M.I.A.『Arular』(2005)
 初めからこんなことを言うのもなんだけど、「ゼロ年代を象徴するベストアルバムを選ぶとかどうなの?」とか思ってしまう。というのも、僕自身ゼロ年代は、「何かが何かを象徴する時代が終わることを告げる10年」だと思っているから。だから、リストアップした10枚は、僕が「聴いて良かったな」と思えるアルバムを選んでみた。しかし、びっくりすることに、2008年以降にリリースされたアルバムが6枚も選ばれている。無意識に僕は、「2008年」という年に、何か特別なものを見い出しているのだろうか? 僕にとって2008年というのは、「自分にとっての、始まりの始まりの音楽」を見つけた年である。その音楽は、「ダブステップ」と呼ばれる音楽で、ダブステップ自体は、2000年代の半ばあたりから、「ダーク版2ステップ」的な感じで、存在していたとは思うのだけど、ダブステップの可能性に気付いたのは、2008年。正確には、BENGA『Diary Of An Afro Warrior』を聴いてから。ダブステップって、意外と閉鎖的なイメージがあるけど、ダブステップが持つ音楽性自体は、すごく幅広い。そんなダブステップの可能性を、僕に教えてくれたのは、BENGA『Diary Of An Afro Warrior』だ。だって、初めて『Diary Of An Afro Warrior』に収録されている、「Someone 20」を聴いたときは、「"Your Love"じゃん!」と叫んでしまった。でも、『Diary Of An Afro Warrior』で一番好きなのは、トライバルなグルーヴを持った「Zero M2」です。たぶん、ダブステップから派生した音楽、または、それらに影響された音楽が、テン年代を面白くしてくれそう。既にRuskoみたいなアーティストも現れてるし。そして、個人的な話で申し訳ないけど、僕は、日本におけるエレクトリファイン・モジョみたいな存在になることを目指している。僕は今22歳だけど、今の時代誰もがどんな音楽でも聴けるし、ブログなんかでプッシュすることもできる。ちなみに、エレクトリファイン・モジョとは、デトロイト・テクノの隆盛期に活躍したラジオDJ。モジョは、己を曲げずに、自分が好きな曲だけを流した。そして現在、誰もがモジョになれると、僕は思う。音楽不況なんて言われているけど、そこで音楽は終わるかも知れない。しかし、終わりから、また新しい音楽が生まれる。今は、新しい音楽が生まれる直前なんだと思う。だから、様々な小さな声が、いろんなところから、聞こえてくるのだ。それは、自分にとって正直な音楽を見つけるチャンスなのではないか? もし、そんな自分にとって正直な音楽を見つけられた人が増えたら、未来の音楽とリスナーにとって、凄く良いことなのではないか? 僕は、自分にとって正直なアルバムをリストアップした。この原稿が、未来の音楽とリスナーに届くことを願って。

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