上野功平

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CAT POWER『You Are Free』(2003) *画像
PREFUSE 73『Vocal Studies + Uprock Narratives』(2001)
BRIGHT EYES『Lifted Or The Story Is In The Soil, Keep Your Ear To The Ground』(2002)
THE STROKES『Room On Fire』(2003)
ATMOSPHERE『Seven's Travels』(2003)
SQUAREPUSHER『Ultravisitor』(2004)
BATTLES『Mirrored』(2007)
PORTISHEAD『Third』(2008)
椎名林檎『勝訴ストリップ』(2000)
Salyu『landmark』(2005)
 <フジ・ロック>や外タレのライヴはおろか、初彼女もクルマの免許もmixiもiPhoneも何でもかんでも乗り遅れがちな僕は、デビュー・アルバムより「2ndアルバム以降」に思い入れのある傾向が強いようです。椎名林檎、ストロークス、スクエアプッシャーなんかはその最たるケース。ただ、基本的に負けず嫌いなので、ストーカー並みの情報収集力で初期からのファンより詳しくなってしまうことに快感を覚えます。いわゆる「洋楽」のルーツは、なんだかんだでニルヴァーナになるのかな。それは椎名林檎が「ギブス」のリリックで「だってカートみたいだから/あたしがコートニーじゃない」と歌ったのに感化されたわけではなく、もともとファッション・ギーク(山本さんには負けませんよ)なので、NUMBER (N)INE~『snoozer』経由で音楽も本気でディグり始めたのだと記憶しています。入り口は人それぞれですが、「ミーハー」であることと、「節操のなさ」は自分にとっての武器でしょう。

 トップに持ってきたのは、人生で唯一ライヴを大阪まで追っかけた猫ちゃんのオリジナル5作目。華やかなルックスとは裏腹なメンタルの弱さ(今はとても強くなりましたが)はもちろん、ソニック・ユースのスティーヴン・シェリーが見出し、パール・ジャムのエディ・ヴェダーやデイヴ・グロールといったオルタナ・シーンの立役者が客演したという事実......。リアルタイムでニルヴァーナに間に合わなかった僕にとって、カート・コバーンの生き写しは押尾学センセイではなくショーン・マーシャルなんです。そんなニルヴァーナとエリオット・スミスの遺志を受け継いだ存在として、惜しくもリストから外したヴァインズやナイン・ブラック・アルプスの1stも、実に大切なアルバム。プレフューズ73ことスコット・ヘレンは『COOKIE SCENE』でも何度か表紙(VOL.42に影響されてバトルスのトートバッグを通販したのは、ここだけの秘密)を飾っていましたが、世界で一番カッコいい男のひとりだと思っています。そのスコットに匹敵するぐらい多作なアーティストである、コナー・オバーストのブライト・アイズから選ぶならやはりこのアルバムでしょうか。アトモスフィアは単純に、エミネムの17倍はクールなので。

 タイヨンダイの離脱でバトルスはどうなっていくのかも気になるけど、彼らの<フジ>でのライヴは生涯ベスト・アクトと言っていいほど素晴らしかった。ポーティスヘッドはいい加減来日が絶望的なので、もう海外行っちゃうしかないですかね...。11年待たされた『サード』の衝撃はいまだ醒めやらず。林檎嬢はフォト・シューティングがエロ過ぎた2000年の『ROCKIN'ON JAPAN』をまだ保管しているものの、あの当時にライヴを見ておかなったのが悔やまれます。で、明らかに浮いている最後のSalyuは、今後もっとも追いかけていきたい日本の至宝。いや、すでに国宝。ジェフ・バックリィやシニード・オコナーもさらりとカヴァーしてしまう彼女のポテンシャルは、絶対に一度は生で見て、聴いて、感じてください。というわけで、続きはディスク・レビューで会いましょう!

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