LAURA MARLING『I Speak Because I Can』(Virgin) [reviews]

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 声が、すごい。かつてのささやくような歌声は、もうない。今の彼女の声は深く、力強く、感情が込められている。17歳でデビューし、可愛らしくほのぼのとしたフォークを鳴らしたアルバム『Alas, I Cannot Swim』で高い評価を受け、スターダムへの道を歩むことになった。だがその一方、かつて彼女も所属していたバンド、ノア・アンド・ザ・ホエールのチャーリー・フィンクとのロマンスと別れもあった。おそらく、一般の同年代の子より遥かに膨大な経験を経てきたことだろう。その経験が、20歳になった彼女がリリースしたこのセカンド・アルバム『I Speak Because I Can』に現れているように感じられる。キングス・オブ・レオンのプロデューサーによる大陸的な広がりのあるサウンドに載るリリックでは、ギリシャ神話を引用しつつ、人と人との関係性を淡々と語っていく。その点は、どこまでも内省的に悲しみを綴ったノア・アンド・ザ・ホエールの『The First Days Of Spring』とは非常に対照的だ。バンジョーとピアノ、ギター、そしてストリングスを用いた演奏はこれからの彼女の決意を示すように、シンプルでとても気高い。このアルバムを経て、彼女は僕らの世代のジョニ・ミッチェルになってくれることを証明するような、彼女の新たな第一歩は生命力に満ち満ちている。

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このページは、伊藤英嗣が2010年4月30日 02:53に書いたブログ記事です。

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