ライトスピード・チャンピオン『ライフ・イズ・スウィート!ナイス・トゥ・ミート・ユー!』(Domino / Hostess)

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 2009年の後半になってようやく気分的にアトラス・サウンドやらアニマル・コレクティブやらに追いついた私は(遅!)、あろうことか調子に乗って「イギリスは元気ないですね」なんてことを口にしてした。よく考えればその時には既にデルフィックもトゥー・ドア・シネマ・タウンもシングルをリリースしていたので、改めて自分がミーハー精神丸出しでアメリカのアヴァンギャルドに浮かれていたのがアホみたい。だって、そもそも私は「アメリカのやたらアーティスティックなバンドとそれに群がるお洒落な奴」の構図をすごく嫌っていたはずなのに、ってその話はまあ置いといて、2010年こそメインストリームはラ・ルーに頼りっきり、なんていう事態にはならないはず。さあ、これから私が紹介するのは、テスト・アイシクルという異常に寿命の短かったバンドを経て、アンタイ・フォークの先駆けにもなったファースト・ソロ作をリリースし、2010年の初頭に再び予想をはるかに上回るクオリティの作品を作り上げたライトスピード・チャンオンという男である。オタク・ポップ? いやいや、彼はファッション誌で逆に浮いちゃうくらいスタイリッシュで、私からすればそれでこんな素晴らしい曲を書けるなんてパーフェクトな才能じゃないですか。私、最近のユーフォリックなサウンド志向も大好物なんですが、それってもちろん逃避しちゃう気持ちよさも含まれてるわけでしょ? 私はこのアルバムの曲みたいに、メロディのなかに素直に高揚したりセンチメンタルになったりする部分が散りばめられているのも最高だと思うのです。1曲目、まさに最高ですよ、これ。彼の感性はなんとも絶妙な領域に平気で手が届く。2曲目もマジでいい。というか、全部いい。

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