グレート・ノーザン

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GREAT NORTHERN

バンド名はデヴィッド・リンチ監督
『ツイン・ピークス』へのトリビュートなの


グレート・ノーザンは、ソロン・ビクスラーとレイチェル・ストルテという男女を中心にしたグループ。2007年にデビュー作『トレーディング・トワイライト・フォー・デイライト』をリリース、各メディアから絶賛される。シルヴァーサン・ピックアップスやコールド・ウォー・キッズらとのツアーを経て、満を持してリリースされた2ndアルバム『リマインド・ミー・ウェアー・ザ・ライト・イズ』で日本デビューを果たした。若手らしからぬ壮大なアレンジと緻密な演奏、そして美しいメロディが印象的な彼ら。今回はヴォーカル、キーボード、作詞を担当する女性メンバーのレイチェル・ストルテにメールでインタヴューしてみた。

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まずは、グレート・ノーザンの結成について教えてください。二人はどのようにして出会って、一緒にバンドを始めることになったんですか?

レイチェル・ストルテ(以下R):ソロンと私は以前から友達で、「一緒に曲を書きたいね」ってずっと話していたの。そしてちょうどいいタイミングがあって、コラボレートし始めた。タイミングが良かったか悪かったかはわからないけど、「その時がきた!」って感じたわ。

結成するに至った大きなきっかけなど、ありましたか?

R:一緒に曲を作って、スタジオで形にしていくということを積み重ねていって、これが理想だと感じたの。ライヴのイメージを語り合ったり、お互いの考えがいつだって重要で、そういう語り合いの中からグレート・ノーザンが結成されたの。

グレート・ノーザンというバンド名の由来は?

R:バンド名はデヴィッド・リンチ監督の『ツイン・ピークス』へのトリビュートなの。登場人物が滞在するホテルの名前で、音楽的にも、私たちのバイブに重なると思ったからつけたわ。

「リマインド・ミー・ウェアー・ザ・ライト・イズ」からは特に以前の作品よりも荘厳で雄大なイメージを強く受けました。何か新しい試みや、意識したことはありましたか?

R:何かもっと、エネルギーに満ちた、すべての曲にパフォーマンスやバイブの詰まったものにしたかったの。以前はいくつもの楽器が重なったような曲を作っていて、迷ったり混乱したりする傾向があった。だから、今回は楽器や音の種類を限定して、厳選するようにしたの。どの音を取り込みたいか、絞っていくか、その作業も面白かった。頭の中でイメージして、その音がどんな曲を作り上げるかということににかく集中したわ。

今回のアルバムのプロデュースを担当したマイケル・パターソンとはどういったきっかけで仕事をすることになったのですか?

R:マイケルのことはP・ディディなどヒップポップアーティストとの仕事を通じて知っていたんだけど、ちょうど彼が他のジャンルの音に興味があるということで、彼と彼のパートナーのニック・ジョドインと会って、気が合って一緒に仕事をすることになったの。マイケルもニックも本当に私たちの曲を深く聴いて理解してくれていて、そこから疑問点をたたき上げて、切り離して、組み合わせて...という工程が、レコーディングプロセスの勉強にもなった。それから彼らと飲むのも楽しかったわ(笑)

ラウドなギターから美しいストリングス、ヘヴィなロック・サウンドからアコースティックまで、グレート・ノーザンの幅広い音楽性は、様々な音楽からの影響を受けたものだと思います。具体的にどういったアーティストからの影響が大きいですか?

R:デペッシュ・モード、ELO、ブライアン・イーノ、エリオット・スミス、フィオナ・アップル、PJハーヴェイ、ジョイ・ディヴィジョン、レミー・ゼロ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド...他にもたくさんあるわ。

歌詞は主に誰が書いているんですか?また、どういったものからインスピレーションを受けて歌詞を書いていますか?

R:私(レイチェル)が言葉でストーリーを仕上げ、ソロンが音でストーリーを伝える。そうやって私たちの音楽はうまく成り立っているの。歌詞は、曲ができてから、その楽曲の雰囲気からストーリーが生まれてくる。一度その音を聴いて、そこから自然に展開される感じ。もちろん実際の生活での経験が、全体にプリントされているわ。

アルバムカバーやフォト、ミュージックビデオなど、一貫してクールなイメージですが、そういった全体的なイメージは意識していますか?

R:意識というより、アルバムを作る過程と同じで、イメージもくっついて来るもの。確かにライヴでは誇張してそのイメージに徹することもあるし、観てくれる・聴いてくれる人へのトータル的な印象はいずれも大切に思っているわ。

ライヴでのサポートメンバーはいますか?

R:最近ではベースでMATT ROVETO、ドラムでDUSTY ROCHORELLEと一緒にプレイしているわ。

もし、ライヴでカバー曲を披露するとしたら、何をカバーしたいですか?

R:多分デペッシュ・モードの曲かな。以前ちょっとやってみたこともあるの。すばらしい曲ばかりだから、何をやるかはちょっと考えちゃうけど...とりあえず「The Things You Said」かな。

一緒にライヴをしてみたいと思うバンドやミュージシャンはいますか?

R:もちろんレディオヘッドとデペッシュ・モード!

最近気に入っているバンドやミュージシャンは?

R:キルズ、レイ・ラモンターニュ、ミューズ、マイク・スノウ、ピンク、ビヨンセ、エミネム、ザ・エックス・エックス、デッド・スネアズ、 ワトソン・ツインズなどなど。

ありがとうございました。日本でより多くのリスナーがグレート・ノーザンの音楽に触れ、いつか来日公演が実現することを願っています!

2010年2月
質問作成、文/山本徹
翻訳/高橋理恵

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