パッション・ピット

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PASSION PIT

音楽でつながって、異国の価値観に
触れるのもエキサイディングだよ

昨年のデビュー作『!マナー』が世界中で大ヒット、各メディアのベスト・アルバムに軒並み選出されるなど、今最も勢いに乗っていると言っても過言ではない新人バンド、パッション・ピット。クッキーシーンでも、これまでに二度インタビューをしている彼らだが、早くも三回目の登場です。今回の来日公演の初日・大阪公演の開演前に、バンドの中心人物のマイケル・アンジェラコス(写真で見るよりずっとハンサム!)と、ドラムのネイト・ドンモイヤーの二人に話を聞いた。

passion_pit_pic.JPGphoto by Teppei
メンバーのイアン(キーボード、ギター)がtwitterで「クオーターパウンダーなう」とランチタイムにつぶやいていましたが、どうでしたか? 日本のマクドナルドはやはりサイズが小さい?

ネイト・ドンモイヤー(以下 N):そうなの(笑)? 僕らは一緒に行かなかったんだ。日本食が食べたくて。日本に来てからは一切ウェスタンのものは避けてるよ。お昼はうどんを食べた。日本食は好きで、お寿司も、どれもおいしいよね。

お寿司といえば...。少し早いですが、バレンタイン・ギフトにこれを(お寿司型のチョロQのおもちゃ...画像参照)。日本では女の子からバレンタインに告白したり、プレゼントを渡したりするんですよ。
sushiQ.jpg
N:わ、ありがとう! アメリカとかと逆なんだねー! もうすぐバレンタインか...。

そういえば、日本に到着してすぐは東京にいらっしゃたんですね。どうでしたか?

N:そう。オーストラリアから2日前に東京に早朝について、その日はオフで、昨日はプレス取材の一日だったよ。

東京ではどちらへ?

N:ずっと渋谷ですごしたよ。東急ハンズとか小さなストアとかいろいろみたよ。楽しかった。

オーストラリアからの移動ということで、むこうでのBig Day Outフェスはどうでしたか?

N:すごくよかったよ。アメリカは日本と同じ真冬だけど、オーストラリアは南半球で季節が逆だし、気候も快適で。いい気分転換になったね。

他のバンドのショーは楽しみましたか?

N:いろいろ観たよ。前もってスケジュールを観ていろいろ楽しんだ。現地に早めに到着して、いくつかライブをみて、自分たちのショーをして、ヘッドライナーをみんなと同じくチェックして、また同時にいくつもショーのはしごをして、バックステージでは他のバンドのクルーとも会って、大きいバンドや知らないバンドも出てて、いいね。MUSEとか、ステージ上に28人とかいる規模のバンドをみたり。僕らは15:00からのセットだったから、フェスティバルそのもの満喫できた。

(ここでマイケル登場)

マイケル・アンジェラコス(以下M): やぁー。

N: バレンタイン・ギフトもらったよー。

M: わーありがとう。(チョロQで遊んでくれる)。日本はほんとおもしろいおもちゃいっぱいあるね。東京でもこういうのいっぱい売ってる東急ハンズですんごく楽しかったんだ。3時間はいたよ。iPodとつないでDJプレイできるマシンとかもあって、知ってる?

あ、持ってます。iDJ(笑)、 iPod2台つないでDJプレイできるやつですよね。BPMとかアジャストできなくてなかなか操れないですが(笑)

M:あれ、そうなんだ! なんかもっとしょぼいんだけど、iPodとつないで、ターンテーブル型になっててサウンドエフェクトもあって、スクラッチのまねできるおもちゃとか。iDJほどじゃぜんぜんなくて、ほんとにしょっぼいんだけどおもしろい。欲しかったよ。

ではライブの話を。今日のリハーサルはどうでしたか?

M: リハーサルはあくまでリハーサル。音量とか、エフェクトとか、全体的に流れの確認だね。

少し拝見しましたが照明の演出もきれいでいたね。

N: そう! 彼女(日本の現地スタッフ)、よくわかってたよね!

M:そうなんだ、僕がこうやって手を振りかざして感覚でこんな感じでーって伝えるんだけど、ツーカーに理解してくれて。

では、アルバムについてですが、『!マナー』のリリースから約8ヶ月経って、今客観的に振り返ってどう感じていますか? 満足している点や、逆にもっと手を加えたかった点などはありますか?

N:振り返って考えて、いろいろ感じるのにある程度いつもかかるけど...6ヶ月くらいかな...? 大事なのはそこから新しいことを学んだり、よりアイディアを出していけるってこと。創作意欲というか、またわくわくしてくるんだよ。

M:そう。『!マナー』に関してはたくさんのことを試した。音を定義したり、見つけ出したりという作業の繰り返し。『Chunk Of Change』EPは、僕にとってもバンドにとってもプロデューサーにとっても、「パッション・ピットとは」っていう最初の音であることもあって、バンドの最初のリリースとなるとありがちだけど、シンプルであることに努めた感じはある。今となってはもっと試したかったなっていうテクニックとかもあったり。そうだな、ネイトも言ったみたいにまだまだ聴き込んで、それでもまだ発見をし続けているよ。

現在は新しく音作りの作業には取り掛かっていますか?

M:今? いまは、よく話し合っている時期かな。それでいいんだ。次は何をしよう、どこへ行こうって話し合う。クリエイティブな話し合いを重ねるのはすごく楽しいし、大事なんだ。

では、ライブ活動についてはどうですか? 夏のフェスには是非来て欲しいという日本のファンは多いですが...。

N:ぜひ来たいよ!願わくば(笑) またレコーディングも始めなきゃね。

M:そうだね。しばらくはゆっくり、バンドの絆も深めたり、振り返ったり、スタジオでじっくり作業したり...。『!マナー』では前もってあったアイデアをスタジオに持ってく感じだったけど、今度は何もない状態から入って、スタジオで思いつくこともしたい。スタジオ入りしても本当に何も思いつかないときはすぐ解散しちゃったりもするんだけど(笑)いまはそういう工程かな。『!マナー』とはまた違って、とにかく次の作業はゆっくり進めて行きたいし。今はデビューアルバムの余韻を大切に、夏のフェスティバルまでにまだまだこれを広げて行きたい。

では最後に、日本のファンにメッセージを!

N: 「ドウモアリガトー、ゴザイマス(日本語で)」(笑)! 世界を渡って、日本に来れたのは素晴らしい。サポートしてくれるみんなに本当に感謝しています。日本にずっと来たいと思っていたし、絶対また来たいです。

M: うん、絶対戻って来たいね。

N:今回はメインの2都市だけだけど、今度はもっといろんなところでみんなに会いたいよ。

M:音楽でつながって、異国の価値観に触れるのもエキサイディングだよ。昨日も8時間プレスの時間があったんだけど、すごくインテリジェントで、よく調べ上げられた綿密なインタビューも多くて、驚いた。わからないけど、もしかして僕の歌詞は日本語の訳だともっといいように訳されてるのかな(笑) パッション・ピットのコンセプトとは、とか、作品に向き合う観点とか。そういう対話で、日本人の緻密な部分とかも知って、他の国のインタビューと違うのもすごくおもしろかったよ。僕の彼女はスペイン語を話せるんだけど、知らなかった国に行って、個々に話してみて、より知り合うのはいつだって発見があっていいよね。とにかく、深い文化に魅了された旅だった。また戻って来たいよ絶対に。

『!マナー』のリリース後、特にアメリカでは街中で認識されることも多くなりましたか?

M&N: ...いやー(笑)。

N: 僕はあんまり気づかれないな(笑)。

M:あんまりちやほやされすぎるのも好きじゃないけど、、うーん。そんなに、だけど、嬉しいことだよね。
 僕は特に普段twitterとかfacebookとかtumblerとかオンラインでみんなとつながっていないし、基本的に日常や家族のことを公開して、バカにされたりとかそういうのが面倒というか(笑)。まあ、そこまでいろいろあるレベルじゃないかなまだ(笑)。実際にあって話したりサインを求めてくれたり写真を撮ったりは嬉しいよ。

N:エキサイティングなファンに会えるのは楽しいよね。この前も握手を求めてくれて「名前は?」って聞いたら、「い、いいんです!」って緊張して(笑)。
M:ドイツでもすごくきれいな写真を撮って渡してくれたファンがいて、サインを写真に求めてくれたから、せっかくきれいな写真の僕の顔にぐちゃぐちゃ落書きしちゃったりして(笑)なのに、「あ、ありがとう!ありがとう!」って! いやぁ、楽しいファンに会えるのはどこに行っても嬉しいよ!

2010年2月
取材、文/山本徹
取材、翻訳/高橋理恵

2010/02/04 - 心斎橋クラブクアトロ
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<アンコール>
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