キャット・パワー at 大阪ビッグ・キャット 2010/01/16

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 「キャット・パワーだけにビッグ・キャットってか!?」というダジャレ(?)を50人くらいの人が呟いたと思われる、ショーン・マーシャルことキャッ ト・パワー久々の来日公演の大阪公演をレポートします。

 開演前の場内のBGMにカレン・ダルトンや、ゼムの「Its All Over Now Baby Blue」のカヴァーがかかっていて、いやがうえにもテンションが上がる(そういえば、ライブ本編ではボブ・ディランの伝記映画『アイム・ノット・ゼ ア』のサントラに収録されていた「Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again」のカヴァーは演奏されませんでした...あれ大好きなんですが)。

 今回のツアーは、キャット・パワー&ダーティ・デルタ・ブルースということで、ダーティー・スリーのジム・ホワイト(ドラム)、元デルタ72のグレッ グ・フォアマン(キーボード)、リザード・ミュージックのエリック・パパラッチ(ベース)、そしてブルース・エクスプロージョンのジュダ・バウワー(ギター)という豪華メンバーとの来日。

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 アルバムのアートワークやアーティスト写真のイメージから近年は「大人のイイ女」といったイメージが強かったのですが、ステージのショーンはいたって自然体のキュートな女性でした。ポニーテールがかわいい。

 「朝日のあたる家」のカヴァーでライブはスタート。今回は、これまでのアルバムやep、シングルB面などに収録されたカヴァー曲の演奏が中心で、その間 に「Metal Heart」や「The Greatest」などキャット・パワーの楽曲が挿入されるというセットリストでした。

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青く照らされジョニ・ミッチェル『Blue』のジャケットのようなショーン。「Blue」のカヴァーも披露された。

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 ダーティ・デルタ・ブルースによる、緊張感を保ちつつも適度にリラックスした演奏はまさに極上。ジム・ホワイトのドラミングは鬼気迫るものがあったし、 ジュダ・バウワーの緩急弁えたギターはさすがの円熟味を感じさせた。途中のジャム・セッション的なパートもおおいに盛り上がり、スーパー・バンドの凄みを 見せつけてくれた。

 ショーンは、そんな強力なバックの演奏にも全く引けを取らない堂々たるステージングを披露。奔放にステージを歩き回りながら歌う、彼女のスウィートなしゃがれ声に、男女問わず客席の全員が酔いしれたのでは。

 カヴァー曲が多かったものの、録音作品同様に殆どの曲は大胆にアレンジされていて、キャット・パワーの楽曲のようになっていました。 「Fortunate Son(CCR)」や「Satisfaction(ローリング・ストーンズ)」、「Dreams(フリートウッド・マック)」といった有名曲も、よく聴か なければカヴァーだと気付かなかった人も多かったのでは。

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 二時間弱にもわたったライブの最後に、ステージの上から拙い日本語で「オーサイコー(大阪最高?)」と何度も言いながら、ショーンがオーディエンスに花を配る場面には思わず目頭が熱くなりました。あんまり待たせないでまた来てね、ショーン!

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