ティム・キンセラ&オーウェン at 大阪 鰻谷燦粋 2010/01/11

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 ジョーン・オブ・アークを始め、数多くのバンド、ユニットで活動するティムとマイクのキンセラ兄弟。日本でもすっかりお馴染みとなりつつあるシカゴの名物 兄弟の来日公演をレポートします。

Tim Kinsella

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 姫路が誇るアシッド・フォーク・ユニット、ゑでぃまぁこんの素敵な演奏で幕を開けたこの日のライブ。ステージにはティム・キンセラが飄々と登場。いつも 泥酔しているイメージのあるティムですが(笑)、今回は比較的しっかりしていた...ような気が。前回はジョーン・オブ・アーク、その前にはメイク・ビリーブ の一員としてステージに立った彼ですが、今回はティム・キンセラ名義でソロでの出演。今回はエレキギターの弾き語りというスタイルで、使用ギターは彫刻の 施されたGUILDのSGタイプのソリッド・ギターでした。

 ジョーン・オブ・アークの近年の楽曲を中心に演奏。お馴染みのタッピングを多用したトリッキーなギタープレイをはじめ、歌の一節を執拗にリフレインした り、ボイス・パーカッションを交えるなど、即興的な要素の盛り込まれた彼ならではの演奏で、飽きのこないステージを繰り広げてくれました。

 実験的なサウンドメイキングが注目されがちな彼の音楽ですが、ヴォーカリストとして、メロディー・メーカーとしても、もっと評価されてもいいのでは? と、個人的には思います。時にユーモラスに、時に切なく歌い上げるティムの声には何とも言えない味わいがあり、弾き語りというスタイルでそれが特に際立っ ていたように思えました。

Owen

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 続いて、マイク・キンセラ=オーウェンの登場。過去の来日公演ではギタリストを連れてきたり、iPodでバッキングトラックを流したりしてましたが、今 回はティムと同じくソロでのエレキギターの弾き語り。エキセントリックな世界観を持つ兄に対し、ひたすら優しくグッド・メロディーを紡ぎ続ける弟という対 比が面白い。流麗なギターの演奏に乗ったマイクのソフトな歌声は、ひたすらじんわり沁みます。例えば「Breaking Away」の一節の、「バーテンの兄貴が酒をタダで飲ませてくれたんだ〜」といった、他愛もない歌詞からも、兄弟の仲の良さや人柄が垣間見れてなんとも暖 かいんですよね。

 ザ・スミス「プリーズ・プリーズ」やエクストリーム「モア・ザン・ワーズ」、オアシスの曲たくさん(笑)など、ライブのたびに様々なカヴァー曲を披露し てくれた彼ですが、今回の大阪公演ではイヴァン・ダンドゥ(レモンヘッズ)のソロアルバムから「My Idea」という曲をチョイス。毎度のことながら、選曲のセンスが素晴らしいですね。

 ことあるごとに「何か訊きたいこと無い?」と客席に尋ねるなど、終始フランクにライブは進行。さらっとアンコールにも応えてくれた。

 また兄弟でふらりとやってきて、演奏を聴かせてほしい。

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